石田匠

石田 匠（いしだ しょう）

石田匠は1991年11月17日生まれの元プロボクサーで、井岡ボクシングジムに所属し、第37代日本スーパーフライ級王者の称号を持っていました。彼のボクシングキャリアは、大阪府堺市にルーツを持ち、幼少期からボクシングへの強い憧れを抱いていました。

来歴

出身地である堺市でボクシングを始めたのは、井岡一翔の影響だったと言われています。彼は堺市立深井西小学校6年生の時に井岡ジムでボクシングのトレーニングを開始。高校に入学した後、国体でバンタム級優勝を果たすなど、若くして才能を発揮しました。

彼のプロデビュー戦は2009年2月8日で、松下IMPホールにてタウィーサック・ペッチティーラポンと対戦し、初回にKO勝ちを収めることで華々しいスタートを切りました。石田はその後も急成長を遂げ、2013年にはWBA世界スーパーフライ級11位の選手に対してKO勝利を収め、ボクシング界にその名を轟かせました。

2014年8月11日、後楽園ホールでのタイトルマッチで、当時の日本スーパーフライ級王者戸部洋平を相手に判定勝ちを収め、見事に王座を獲得。その後もタイトル防衛を重ね、合計5度の防衛を達成しました。しかし、2016年には王座を返上し、新たな挑戦へと進みました。

2017年10月、カーディフでの試合でWBA世界スーパーフライ級王者カリッド・ヤファイとの対戦で初黒星を喫しましたが、挫けることなく試合を重ね続けました。2018年にはリチャード・クラベラスやワーリト・パレナスといった名手相手に勝利を収め、再び注目を浴びました。

2019年にはIBF世界スーパーフライ級王者ヘルウィン・アンカハスへの挑戦者決定戦に出場。しかし、イスラエル・ゴンサレスとの試合で判定負けを喫し、挑戦権獲得には至りませんでした。2020年には若手ボクサーとの試合で勝利を収めますが、2021年には元世界チャンピオンの田中恒成に敗れるなど、波がありました。

2023年6月にはWBA世界バンタム級挑戦者決定戦でビクトル・サンティリャンに勝利し、井上拓真への挑戦権を得ることができました。しかし、その後の試合で井上拓真に敗れ、約15年にわたる現役キャリアの終止符を打ちました。

引退後

2024年8月2日、石田は現役引退を表明し、9月8日には引退セレモニーが開催されました。彼は井岡一法会長から井岡ジムを継承し、10月1日から新たに「匠ボクシングジム」の会長として活動を開始することが発表され、選手育成など新たな道へと進むことになりました。

戦績

プロボクシング戦績は38戦34勝（17KO）4敗であり、多くのファンに愛され支持される選手としての地位を築きました。石田匠のボクシング人生は、若き日の夢を実現し、多くの後輩にも影響を与える存在であることを示しています。

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