石野竜三

石野竜三について

概要

石野竜三（いしの りゅうぞう）、本名は石野隆一。1962年12月12日生まれの日本の声優であり、81プロデュースに所属する。東京都で生まれ、千葉県で育った。独特な声と演技力で広く知られ、アニメや特撮など多様なジャンルで活躍している。

生い立ち

石野は、東京都で生まれたが、幼少期は母親が入院していたため、母方の祖母が住む愛知県に一時預けられていた。幼稚園には祖母の家から通い、ピアノ教室の影響もあり音楽に興味を持った。幼稚園での初のオーディションでは大太鼓を叩くチャンスを得たが、グレードを満たせず小太鼓にまわされ、挫折を味わった。

中学に入ると、友人とのバンド結成をきっかけに13歳でギターを始め、次第に歌に興味を持つようになった。その後、音楽活動を続ける傍ら、高校では声楽を専門に学ぶこととなったが、最終的には歌手としての道を諦め、理系の大学に進学することを決めた。しかし、その後の人生の道筋は声優へと繋がっていく。

キャリアの始まり

大学在学中に声優養成所に通い、演技の基礎を学んだ。卒業後はその養成所の講師である藤城裕士の指導の下、演劇企画集団「ぐりま」の一員として活動を始めた。声優としての道を歩む中で、アルバイトをしながら舞台での経験を積み、24歳の時には大学病院の研究助手として働いていた。

彼は「オーディションに行け」との言葉でぷろだくしょんバオバブに所属し、研修ビデオのオーディションにも合格。その後、声優業を本格的にスタート。1994年には顔面麻痺を経験し、リハビリを経て復職。右半分には後遺症が残ることになったが、彼は自らの活動を続けている。

多様な活動

石野は声優活動に留まらず、1997年と1998年には東京ガスフットボールクラブやFC東京でのスタジアムDJも務めた。また、ペンネーム「夏海玲衣」として小説を執筆し、著書は100円ショップで販売される。声優業の傍らで教職も行い、花やしきアクターズスタジオで後進の指導も行っている。

趣味と特技

彼は幅広い趣味を持つ。作曲やギターをやる傍ら、スポーツ観戦、落語鑑賞、さらには料理や雑貨屋巡りにも興味を示す。また、特技として江戸弁を挙げ、新たな趣味として歌を自身のサイトで公開し続けている。

主な出演作品

テレビアニメ

声優生活の中で、石野は数多くのアニメに参加してきた。代表作には『機動警察パトレイバー』や『新機動戦記ガンダムW』、さらには『名探偵コナン』など、多岐にわたるキャラクターを演じている。印象的な声質は特に、つり目キャラクターやトンガった声のキャラクターに合致し、多くのファンから愛されている。

劇場アニメやOVA

劇場版やOVAにも数多く関わっており、映画『楽しいムーミン一家 ムーミン谷の彗星』や『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz』などでもその声を聴くことができる。

吹き替え

吹き替え業にも力を入れ、映画やドラマの日本語版にも数多く参加している。『NCIS: LA』や『タイタニック』などで彼の声を聴くことができる。

最後に

多才な声優石野竜三は、アニメや声優業界で数十年にわたって活躍してきた。自身の声の特性を活かし、多くのキャラクターに命を吹き込んできた彼の存在は、ファンにとって欠かせないものとなっている。

もう一度検索