神戸動植物環境専門学校

概要

神戸動植物環境専門学校（こうべどうしょくぶつかんきょうせんもんがっこう）は、兵庫県神戸市に所在する専修学校です。学校法人神戸学園によって運営されており、動物や自然環境に関わる幅広い分野の専門人材育成を目的としています。本校の教育の特色は、理論学習に加え、専門ゼミという独自の形式による実践的かつ高度な技術習得を重視している点にあります。同じ学校法人神戸学園には、姉妹校として学校法人神戸学園ハイテックスクールや専門学校アートカレッジ神戸があります。現在の理事長は蒋恵萍氏です。

沿革

本校の歴史は、1988年10月5日に神戸パストゥール・バイオ専門学校工業専門課程として設置が認可されたことに始まります。翌年の1989年には、財団法人ルイ・パストゥール医学研究センターとの唯一の提携教育機関として、「神戸パストゥール・バイオ専門学校」が開校しました。教育体制の拡充に伴い、2002年には専門学校アートカレッジ神戸が学校法人神戸学園の設置校となり、本校の姉妹校となりました。そして、2003年には校名を現在の「神戸動植物環境専門学校」に改称し、同時に生命科学科を設置しました。さらに、2007年には高等課程としてアニマルサイエンス学科の設置が認められ、教育対象を広げました。近年では、2019年に校内に神戸学園水族館「AQATEXT」が開館し、実践的な学びの場が拡充されました。2020年には、トリミングスタジオ「LIEN」が設置され、専門的な技術習得環境が整備されました。そして、2022年には動物看護師学科が新設され、愛玩動物看護師を養成する機関として国から認可を受けています。

教育内容

神戸動植物環境専門学校では、将来のキャリア目標に応じた多様な学科と専門的な学びの機会を提供しています。

生命科学科: 動物の生命科学に関する基礎から専門知識までを学びます。1年次で動物に関する幅広い基礎を習得した後、2年次からは以下の専門コースに分かれて、さらに深い学びへ進みます。
ドッグスペシャリストコース
スモールアニマルコース
アクアスペシャリストコース
ワイルドアニマルコース
2年次からは、各専門コースに対応した、あるいはコースを横断する形で以下の専門ゼミを選択し、特定の分野における高度な技術と応用力を身につけます。
トリミングゼミ: 犬や猫の美容技術、グルーミング、健康管理に関する専門スキルを習得します。
トレーニングゼミ: 動物の行動学に基づいた訓練技術、しつけ、問題行動への対応方法を学びます。
ショップゼミ: ペット関連店舗の運営、生体管理、顧客サービスなど、動物ビジネスの側面を学びます。
動物看護師ゼミ（生命科学科内）: 動物の基本的な健康管理、病気の予防、日常的なケアについて学びます。
動物福祉ゼミ: 動物の倫理的扱い、権利、保護活動、適正飼養について深く考察し学びます。
水族館ゼミ: 水生生物の飼育、水槽の維持管理、展示方法、水族館業務全般について専門的に学びます。
動物園ゼミ: 動物園での飼育管理、繁殖、環境エンリッチメント、来園者対応などについて学びます。
野生動物ゼミ: 野生動物の生態、保護、調査手法、自然環境との関わりについて学びます。
Kapゼミ: 特定の先端的な分野における課題研究や探究学習を行います。

動物看護師学科: 2022年に新設された学科で、国家資格化された愛玩動物看護師の資格取得を目指します。国が定めた養成機関としての認可を受けており、高度な動物医療に関わる知識と技術を習得します。

研究科: 特定の専門分野をさらに深く探究し、研究を行うための課程です。

* 高等課程 アニマルサイエンス学科 動物コース: 中学校卒業者を対象とした課程で、高等学校の学習内容と並行して動物に関する基礎から応用までを学び、将来専門分野に進むための土台を築きます。

施設

学内には、実践的な学びを支えるための施設が整っています。特に、神戸学園水族館「AQATEXT」は、水生生物の飼育管理や展示について学ぶための貴重な実習の場です。また、トリミングスタジオ「LIEN」は、プロフェッショナルなトリミング技術を習得するための設備を備えています。

所在地

本校は、兵庫県神戸市東灘区の向洋町中1丁目16番地に位置しています。

関連情報

本校は学校法人神戸学園が運営する学校の一つであり、同じ法人傘下には専門学校アートカレッジ神戸などがあります。また、本校で扱う教育分野は生命科学とも深く関連しています。

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