神戸市交通局

神戸市交通局について

神戸市交通局（こうべしこうつうきょく）は、兵庫県神戸市内で公営交通事業を展開する地方公営企業であり、地下鉄やバスの運営を行っています。この交通局は、都市の交通の基本的な役割を担い、地域住民や観光客の移動手段として重要な存在です。今回はその歴史や事業内容について詳しく見ていきましょう。

事業内容

神戸市交通局は、主に以下の事業を運営しています。

- 神戸市営地下鉄：現在は西神・山手線、北神線、海岸線の三つの路線があり、総延長は38.1kmです。地下鉄は市内の重要な交通手段として、通勤や観光に利用されています。
- 神戸市バス：市内各地を網羅する路線バスも運行しており、日常の移動を支える便利な手段です。

歴史

神戸市交通局の起源は、1917年に神戸電気を買収したことから始まります。これにより、神戸市電気局が設立され、4路線12.3kmの市営電車を運行し始めました。1930年には市バスの運行を開始し、公共交通の発展が進みました。

1942年には、配電事業を関西配電に譲渡したことから、交通事業専業となり「神戸市交通局」と改称されました。この時期から本格的に公共交通サービスの機能が強化され、1952年に地方公営企業法の施行に伴い現代の形態へと移行しました。

その後も、バス路線の合理化や市電の廃止が進められ、1977年から1987年にかけて地下鉄西神・山手線が開業しました。また、阪神・淡路大震災による被災を経て、2001年には海岸線が開業し、今に至ります。

主な年表

この交通局の歴史は多岐にわたります。以下にいくつかの重要な出来事を年表形式でまとめます。

- 1917年 8月1日：神戸電気を買収し、神戸市電気局として発足。
- 1930年 9月16日：市バス営業が開始される。
- 1942年 5月19日：神戸市交通局に改組。
- 1977年3月13日：地下鉄西神線が開業。
- 1983年 6月17日：地下鉄山手線が開業。
- 1995年 1月17日：阪神・淡路大震災で地下鉄全線が不通に。
- 2001年 7月7日：地下鉄海岸線が開業。

近年では、ICカードシステムの導入が進み、交通利用の便利さが向上しました。特に「スルッとKANSAI」や「PiTaPa」の導入により、相互乗車が可能となるなど、交通ネットワークの効率化に寄与しています。

結論

神戸市交通局は、地域の公共交通機関として長い歴史を持ち、地元住民や観光客にとって不可欠な存在です。今後も持続可能な交通の提供を目指し、新たなサービスを展開することが期待されています。

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