神戸総合運動公園野球場

ほっともっとフィールド神戸（神戸総合運動公園野球場）

神戸総合運動公園野球場は、兵庫県神戸市須磨区緑台の神戸総合運動公園内に存在する野球場。1988年に完成し、当初は「グリーンスタジアム神戸」と呼ばれ、オリックス・バファローズの準本拠地として利用されています。2011年2月からは「ほっともっとフィールド神戸」という名称で幅広く親しまれています。

歴史と概要

当球場は、昭和60年のユニバーシアード神戸大会のために造成された神戸総合運動公園の一部として開発され、1988年には正式にオープンしました。当時は内野が土、外野が天然芝の構成で、広さにおいては日本で最大級の球場として知られていました。プロ野球では、1988年3月にオープン戦が行われ、多くの観客が集まったことから、その人気が伺えます。

オリックス・ブレーブスが1989年から当球場を準本拠地として使用し、1991年からはオリックス・ブルーウェーブの本拠地として利用されるようになりました。その後、2005年から現在のオリックス・バファローズが主に使用し、地域経済や文化の活性化にも寄与しています。

スタジアムの特徴と設計

この球場は、丘陵地に建設されたため、スタンドの構造が特徴的です。手荷物検査を受けた後、スロープを上り下る形でスタンドに入ります。フィールドへのアクセスが良く、設計も開放的であることから、多くの観客が視界の良い席から試合を楽しむことができます。

フィールド全体が見渡せるデザインや自然の中にある美しい総天然芝のグラウンド、広告の少ない空間が人気を呼び、「好きな球場ランキング」で一位に輝くこともしばしばです。交通アクセスが良好で、地下鉄の駅が近く、高速道路へのアクセスも便利です。しかし、中心市街地からは少し距離があり、一部のファンにはアクセスの面で課題が残ります。

施設の改善とクラウドファンディング

開場から35年以上が経過し、いくつかの施設に老朽化が見られる現在、神戸市は楽天のふるさと納税クラウドファンディングを用いて、球場の施設改善のための資金を募集しています。目標金額は6000万円でしたが、最終的に1億7000万円以上が集まり、今後観覧席やブルペン、ベンチの改善に充てられる予定です。

イベントや試合について

オリックス・バファローズは公式戦の他、「花火ナイト」と称するイベントを開催。試合終了後に花火を打ち上げるなど、観客が楽しむための様々な取り組みを行っています。教育リーグやアマチュア野球の大会、時にはコンサートなどのイベントも開催され、地域の人々に親しまれるスポットとなっています。

まとめ

神戸総合運動公園野球場、またの名をほっともっとフィールド神戸は、野球の枠を超えて地域に貢献する場としても機能しています。今後の設備の改善やイベントを通じ、さらに多様な魅力を持つ球場になっていくことでしょう。

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