神鉄六甲駅

神鉄六甲駅：六甲山系の玄関口

神鉄六甲駅は、兵庫県神戸市北区有野町唐櫃にある、神戸電鉄有馬線の駅です。標高323mという、自然豊かな場所に位置しています。駅番号はKB13で、六甲山を望む景観が魅力です。同じ六甲という名称を持つ阪急電鉄の六甲駅とは、六甲山を挟んで約7キロ離れており、全く別の場所にあることに注意が必要です。

歴史と変遷

神鉄六甲駅の歴史は古く、1928年11月28日、神戸有馬電気鉄道の湊川～有馬温泉間の開通と同時に「六甲北口駅」として開業しました。その後、「六甲登山口駅」と改称され、1947年の三木電気鉄道との合併を経て、現在の神戸電鉄の駅となりました。1988年には現在の駅名「神鉄六甲駅」に改称され、1996年には駅舎が改築されました。この改築は、神戸電鉄が開発した「六甲ひばりが丘住宅地」の街開きと同時に実施され、洋風デザインの駅舎が誕生しました。

駅舎と設備

神鉄六甲駅は、相対式2面2線のホームを持つ地上駅です。山小屋風のデザインが特徴的な駅舎は、下りホーム側に位置し、上りホームへは構内踏切で連絡しています。1996年の改築以降、駅務遠隔システムが導入されており、駅員は常駐しておらず、巡回体制となっています。そのため、駅舎内には売店などの商業施設はありません。以前は近隣の商店で乗車券の委託販売が行われていましたが、現在は実施されていません。

運行状況とアクセス

神鉄六甲駅では、1時間あたり上下線それぞれ4本の列車が発車します。その多くは三田線との直通運転で、有馬温泉直通列車は朝と夕方の時間帯に限定されています。全列車が鈴蘭台～三田・有馬温泉間各駅停車です。駅周辺は住宅地となっており、唐櫃インターチェンジ（六甲有料道路及び六甲北有料道路）、兵庫県道15号神戸三田線（有馬街道）へのアクセスも良好です。バス路線も利用可能です。

周辺環境

神鉄六甲駅周辺は、静かで落ち着いた住宅街が広がっています。駅近くには多聞寺などの歴史的な建造物も存在します。六甲山系の自然に囲まれた環境は、ハイキングや自然散策を楽しむ人々にも人気です。周辺には、生活に必要な施設が充実しており、住環境としては良好なエリアと言えるでしょう。

利用状況

神鉄六甲駅の1日平均乗車人員は、近年減少傾向にあるものの、住宅地の駅として一定数の利用があります。具体的な数値は、神戸電鉄の発表資料等を参照ください。

まとめ

神鉄六甲駅は、六甲山系の豊かな自然と、落ち着いた住宅街という魅力的な環境を併せ持った駅です。歴史ある駅舎と近代的な設備が調和し、利用者にとって快適な空間を提供しています。六甲山へのアクセス拠点としても、重要な役割を担っています。

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