福井大学教育学部附属義務教育学校

福井大学教育学部附属義務教育学校：伝統と革新が融合する学び舎

福井大学教育学部附属義務教育学校は、福井県福井市に位置する国立の義務教育学校です。1885年、「福井県立福井小学師範学校附属小学校」として開校した長い歴史を背景に持ち、2017年4月、小学校と中学校の統合により、福井県内初の義務教育学校として新たな一歩を踏み出しました。

揺るぎない校訓と未来を見据えた教育目標

本校の校訓は「自主協同」。1963年の附属中学校独立開校以来、脈々と受け継がれ、現在も大切にされています。この精神を礎に、以下の3つの教育目標を掲げ、生徒の育成に力を入れています。

1. 自立: 前期課程（小学校）では自ら学び、問題解決能力を育み、後期課程（中学校）では高い志を持って主体的に学び続ける生徒を育成します。
2. 協働: 前期課程では仲間とのつながりを大切にし、互いに高め合う力を育み、後期課程では対話を通して他者と共に新たな価値を生み出す協調性を養います。
3. 貢献: 前期課程では集団の一員として責任と自覚を持って行動する力を育み、後期課程では民主社会の担い手としての自覚を促し、社会貢献への意識を高めます。

歴史を刻む歩み：附属学校から義務教育学校へ

本校の歴史は長く、明治時代から師範学校附属学校として教育の礎を築いてきました。幾度かの名称変更や統合を経て、昭和22年の学制改革により、附属小学校と附属中学校が設置されました。そして、平成29年、小学校と中学校が統合され、現在の義務教育学校へと発展を遂げました。その過程には、校舎の新築や改修、特殊学級の設置と独立、国立大学法人化など、数々の出来事があり、常に時代の変化に対応しながら進化を続けてきました。近年の校舎改修工事完了も、未来への投資として大きな意義を持っています。

生徒の自主性を育む特色ある教育活動

本校では、総合的な学習の時間における「社会創生プロジェクト（社創）」が大きな特徴です。学年ごとにテーマを設定し、生徒自らが主体的に探究活動に取り組みます。この活動を通して、リーダーシップや社会性、問題解決能力を育成しています。発表の場として、学年の歌「学うた」や「社創ドラマ」が制作され、生徒たちの創造性を刺激しています。また、9年生の文化祭における演劇活動も、生徒たちの自主性と協調性を高める貴重な経験となっています。

音楽活動も盛んで、合唱コンクールや音楽コンクールで数々の受賞歴を誇ります。さらに、珍しいアルファベットによるクラス分けや、英語による授業など、他校にはない独自の特色も持ち合わせています。

未来を担う人材育成：伝統と革新の融合

本校は、長い歴史と伝統を継承しながら、常に新たな教育方法や取り組みを取り入れることで、未来を担う人材育成に努めています。生徒一人ひとりの個性と可能性を最大限に引き出し、自立した社会人へと導く教育を実践しています。校歌、委員会活動、クラブ活動なども充実しており、生徒たちが様々な活動を通して成長できる環境が整っています。著名な卒業生を輩出している点も、本校の教育の質の高さを示しています。

アクセスと周辺環境

本校は、福井市二の宮4丁目に位置し、京福バスやえちぜん鉄道を利用してアクセスできます。周辺には、歴史的建造物やショッピングセンター、高等学校、博物館などがあり、地域社会との連携も活発に行われています。

福井大学教育学部附属義務教育学校は、伝統と革新が融合した、魅力的な学び舎です。今後も、教育の進化に貢献し続けることでしょう。

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