福岡ひびき信用金庫

福岡ひびき信用金庫の概要

福岡ひびき信用金庫は、福岡県北九州市八幡東区に本店を構える信用金庫です。主な営業エリアは福岡県一円および山口県下関市、大分県中津市であり、多くの地域住民に利用されています。また、略称として「ひびしん」が広く親しまれています。

成り立ちと合併

この金融機関は、2001年に地域の経済状況を反映して北九州の2つの信用金庫、北九州八幡信用金庫と若松信用金庫が対等合併して設立されたものです。当初は八幡信用金庫本店を本社としており、当時九州地域において預金残高が最も多かった信用金庫のうちの一つでした。

その後、2003年には新北九州信用金庫や門司信用金庫、直方信用金庫、築上信用金庫と合併し、組織を拡大しました。これにより、地域の金融サービスを一層充実させることが可能となりました。2007年には福岡市に新たに福岡支店を開設し、さらなる地域展開を果たしました。

地域への貢献

福岡ひびき信用金庫は、炭鉱の閉鎖や製鉄所の縮小といった厳しい地域の経済環境に対して、地域の発展を支える役割を担ってきました。2011年からは企業向けの相談窓口である「企業コンサルティング部」を設立し、中小企業のビジネスマッチングや事業再生の支援に力を入れています。また、2012年には文化施設である黒崎文化ホールに「黒崎ひびしんホール」としてネーミングライツを取得し、地域の文化活動にも貢献しています。

見直される金融環境

さらに2014年には、県内の全8つの信用金庫と共同で新たな融資商品を提供。これにより、競争が激化している北九州地域においてもその存在感を強めています。また、同年からは西日本シティ銀行および北九州銀行とともに北九州市の指定代理金融機関としての役割を果たすことになり、地域における金融アクセスの向上に寄与しています。

本店とその歴史

福岡ひびき信用金庫の本店は、1971年に完成し、著名な建築家村野藤吾による設計です。この建物は、その重厚な茶色のデザインが特徴で、上から見ると屏風のような形状をしています。しかし、2003年に行われた合併後、本店機能が手狭になったため、旧新北九州信金本店に一部機能が移されました。その後、2021年には隣接地を取得し増築することで、業務の効率化を図り、歴史的建物の保存も行う計画が進行中です。

沿革

福岡ひびき信用金庫の歴史は1924年に遡ります。その年、八幡庶民金庫が設立されたことに始まり、時を経て合併が続き、信用金庫法に基づいて八幡市信用金庫が設立されました。1990年代に地域の合併が進み、2001年には現在の名称「福岡ひびき信用金庫」に改称されました。その後も、店舗の再編や金融サービスの向上に努め、地域密着型の金融機関として運営を続けています。

このように、福岡ひびき信用金庫は地域の金融インフラとして重要な役割を果たし続けており、その発展は今後も期待されます。

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