指定代理金融機関

指定代理金融機関とは

指定代理金融機関とは、地方公共団体の長が、指定金融機関が行う収納および支出の事務の一部を代行させるために指定した金融機関のことです（地方自治法施行令第168条）。

指定金融機関との違い

指定金融機関は原則として1つであり、指定には議会の議決が必要です。一方、指定代理金融機関は複数設置することが可能で、議会の議決は必要ありません。複数の金融機関による輪番制を採用している自治体では、輪番にあたっていない期間の金融機関が指定代理金融機関として扱われることがあります。

公金の取り扱い

指定代理金融機関における公金の取り扱いについては、地方自治法施行令第168条の3に規定されています。

指定金融機関、指定代理金融機関、収納代理金融機関および収納事務取扱金融機関は、納税通知書などの納入に関する書類に基づいて公金を収納します。
指定金融機関および指定代理金融機関は、出納長または収入役の振り出した小切手、または通知に基づいて公金を支払います。
指定金融機関、指定代理金融機関および収納代理金融機関は、公金を収納した際に、地方公共団体の預金口座に受け入れます。指定代理金融機関および収納代理金融機関は、出納長または収入役の定めるところにより、受け入れた公金を指定金融機関の預金口座に振り替えます。

検査

会計管理者は、指定代理金融機関に対して、定期的に、または必要に応じて臨時に、公金の収納または支払の事務、および公金の預金の状況を検査しなければなりません。その結果に基づき、指定代理金融機関に対して必要な措置を求めることができます（地方自治法施行令第168条の4）。

関連項目

指定金融機関
出納取扱金融機関
収納代理金融機関
収納事務取扱金融機関

外部リンク

地方自治法施行令 - e-Gov法令検索

もう一度検索