福岡市埋蔵文化財センター

福岡市埋蔵文化財センター：福岡の歴史を刻む施設

福岡市埋蔵文化財センターは、福岡市経済観光文化局が運営する、福岡市内の埋蔵文化財に関する専門施設です。市内で行われる公共事業や開発事業に伴う発掘調査で発見された、貴重な歴史的遺物や遺跡の記録を収集・保存し、研究を行う重要な役割を担っています。

センターの設立と発展

1982年2月22日に開館した同センターは、それまで市内に分散していた出土品や調査記録を一元管理し、その活用を促進することを目的として設立されました。建設用地は陸上自衛隊の跡地を活用し、1980年12月から建設工事が開始され、1981年末に完成しました。その後、1986年3月と1999年4月に増築・改修工事が行われ、現在の規模となりました。

センターの立地と周辺環境

センターは、井相田遺跡のある板付中学校に隣接しており、金隈遺跡や板付[[遺跡]]からも至近距離に位置しています。この立地は、周辺地域の歴史的文脈を理解する上で重要な意味を持っています。

施設概要と設備

鉄骨鉄筋コンクリート造りの3階建て建物（一部2階建て）で、延床面積は10,713平方メートルに及びます。主な施設としては、3つの展示室、6ヶ所の収蔵庫（木器特別収蔵庫、記録類収蔵庫を含む）、遺物の保存処理を行うための各種専門室（木器保存処理室、金属保存処理室など）、光学機器室、修復室、資料整理室、図書室などが整備されています。これらの施設は、遺物の保存、研究、そして一般への公開というセンターの多様な機能を支えています。

展示と教育普及活動

センターでは、発掘調査で発見された遺物や遺跡の情報を、分かりやすく一般公開しています。定期的な展示会や教育プログラムを通して、市民に福岡の歴史と文化への理解を深めてもらう活動を積極的に展開しています。

利用案内

開館時間は9時30分から17時まで（入館は16時30分まで）です。毎週月曜日と年末年始（12月28日から1月4日）は休館日です。入館料は無料です。駐車場も用意されており、大型バス4台、自家用車37台を収容可能です。アクセスは西鉄バス41番系統「板付中学校前」バス停から徒歩すぐ、JR鹿児島本線南福岡駅から徒歩25分、西鉄天神大牟田線雑餉隈駅から徒歩15分です。

センターの役割と意義

福岡市埋蔵文化財センターは、単なる遺物保管施設にとどまらず、福岡市の歴史と文化を研究し、次世代に継承していくための重要な拠点となっています。発掘調査から展示、教育普及活動まで、幅広い活動を通して、地域社会への貢献を果たしています。その活動は、福岡市の歴史遺産の保護と活用に大きく貢献し、都市の発展と文化の振興に重要な役割を果たしています。センターの活動は、福岡市の歴史を深く理解し、未来へ繋げていく上で欠かせないものです。今後の更なる発展と活躍が期待されます。

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