福岡空港

福岡空港 (Fukuoka Airport)

福岡空港は、福岡県福岡市の博多区に位置し、IATAコードはFUK、ICAOコードはRJFFです。国内外の交通の中心地として知られるこの空港は、非常にアクセスが良く、2019年4月から福岡国際空港株式会社によって運営されています。空港は福岡市中心部から約5キロの距離にあり、地下鉄や高速道路を利用して、短時間でアクセスが可能です。

アクセスと周辺環境

福岡市営地下鉄空港線は1993年に開通し、国内線ターミナルの直下に駅があります。博多駅への所要時間は約5分、天神駅までは約11分です。また、福岡市都市高速道路へのアクセスも良好で、九州自動車道への接続もスムーズです。空港近くには新幹線の博多駅もあり、九州全域および山口県からの利用客が多く集まります。

ターミナルビルと施設

福岡空港には、国内線ターミナルビルと国際線ターミナルビルの2つの建物があります。両ターミナルは無料のシャトルバスで行き来でき、快適な移動が可能です。現在の国内線ターミナルビルは2020年に供用開始され、ボーディング・ブリッジが12基設置されており、国際線ターミナルビルは1999年にオープンしました。利用者の利便性を考え、様々な飲食店やショップも充実しています。

滑走路と航空機の運用

福岡空港には、長さ2800メートル、幅60メートルの滑走路が1本あり、自動着陸装置 (ILS) が設置されています。航空機の運行は、滑走路16の使用を優先する運航方式を採用しており、騒音軽減のための工夫がされています。ただし、滑走路が1本だけのため、発着回数は日本で最も多く、混雑空港としても知られています。

利用者数と路線

2017年度の福岡空港の利用者数は約2398万人であり、国内線と国際線を合わせて第4位の規模を誇っています。特に羽田 - 福岡線は人気があり、競争が激しい路線です。また、国際線も多く就航し、アジア圏を中心に訪れる旅行者が増えています。現在は韓国や台湾、中国などへの便が多く、特に韓国からの旅行者が目立っています。

歴史

福岡空港の起源は、1945年に日本陸軍によって建設された席田飛行場にさかのぼります。戦後、アメリカ軍に接収され、板付基地として機能しましたが、1972年に主要施設が日本側に返還され、福岡空港と名付けられました。その後、国内外便の運行が開始され、徐々に国際空港としての地位を確立していきました。

課題と将来展望

福岡空港は多くの利便性を持っていますが、航空機の騒音問題や所要時間の制約など環境に対する配慮が求められています。2024年の滑走路増設計画や地下鉄延伸構想も進行中で、今後も地域の交通拠点として重要な役割を果たすことが期待されています。空港の利便性向上を図りながら、地域社会との調和を目指す取り組みが続けられています。

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