福知山市佐藤太清記念美術館

福知山市佐藤太清記念美術館：日本画の巨匠と歴史的建造物の融合

福知山市佐藤太清記念美術館は、京都府福知山市に位置する、日本画家・佐藤太清の作品を主に展示する美術館です。文化勲章を受章した佐藤太清の代表作をはじめ、日展や日春展に出品された作品、スケッチブックや素描など、多岐にわたる作品群を収蔵しています。

美術館の建物は、福知山城公園の入口にあり、その外観は城郭を思わせる重厚な造りとなっています。隅櫓風城郭建築様式を採用したこの建物は、来館者にとって、まずその独特な佇まいが印象に残るでしょう。

館内には、佐藤太清の作品を四季をテーマに展示する常設展「収蔵品展」が開催されています。力強い筆致と繊細な色彩表現で知られる佐藤太清の絵画は、来館者に深い感動を与えます。

さらに、美術館では定期的に特別展を開催しています。佐藤太清の門下生による作品展や、福知山市佐藤太清賞公募美術展の上位入賞作品展など、バラエティに富んだ企画が催され、現代美術の動向に触れる絶好の機会となっています。

2階には、佐藤太清が実際に制作活動に使用していた画材や道具を用いて再現されたアトリエ（画室）があります。アトリエでは、巨匠の創作空間を間近で体感することができ、より深く作品に迫ることができるでしょう。1階にはミュージアムショップがあり、美術館オリジナルグッズを購入することも可能です。

2020年には、NHK大河ドラマ『麒麟がくる』で明智光秀が主人公となったことを受け、「福知山光秀ミュージアム」が期間限定で設置されました。これは、福知山城を築いた明智光秀ゆかりの地である福知山市にとって、大きな話題となりました。

美術館へのアクセスは、JR福知山線、山陰本線、京都丹後鉄道福知山駅から徒歩15分と便利です。福知山城や明智藪、御霊神社、松村家住宅（京都府指定文化財）、丹波生活衣館、福知山市役所、福知山市武道館など、周辺には歴史的建造物や観光スポットが数多くあり、一日かけて福知山の魅力を満喫することができます。

主な収蔵作品

潮騒 (1965年)
清韻 (1973年)
蓮 (1976年)
最果の旅 (1983年)
旅雁 (1989年)
行雲帰鳥 (1992年)
* 佐田岬行 (1993年)

開館時間

午前9時～午後5時（入館は午後4時30分まで）

休館日

毎週火曜日（祝日の場合は翌日）、12月28日～12月31日、1月4日～1月6日

福知山市佐藤太清記念美術館は、日本画の巨匠・佐藤太清の世界に触れ、歴史と文化に浸ることができる、魅力的な美術館です。福知山を訪れた際には、ぜひ足を運んでみてください。

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