秋田おばこ農業協同組合

JA秋田おばこ：概要と詳細

JA秋田おばこ（秋田おばこ農業協同組合）は、秋田県大仙市に本店を構え、大仙市、仙北市、美郷町の一部を営業エリアとする農業協同組合です。この記事では、JA秋田おばこの概要から詳細な情報までを網羅的に解説します。

発足と合併

1998年4月10日、大仙仙北地区（旧大曲仙北地区）の20のJAが合併し、JA秋田おばこが誕生しました。この合併により、JA秋田おばこは年間8万トンのコメを取り扱う、日本最大のコメ流通規模を誇るJAとなりました。

コメ偏重からの脱却

2015年8月、秋田県のコメ生産偏重からの脱却方針に沿い、県や大仙市の支援を受け、4億2600万円を投じて大仙市清水に104棟のトマト栽培メガ団地を整備しました。2017年度までに販売量436トン、販売額1億1600万円を目標としています。

2016年8月19日には、ファミリーマートとフランチャイズ契約を結び、一体型店舗「ファミリーマートおばこ大曲店」を大仙市花館に開設しました（2019年2月末に閉店）。翌年6月には、同区画内に農産物直売所「しゅしゅえっと まるしぇ」を開業し、地元産野菜を使った料理を提供するレストランを併設するなど、多角的な経営に乗り出しています。

本店の特徴

本店は大仙市佐野町に所在し、総合本部と呼ばれています。しかし、本部機構が中仙地域にも分かれて存在するため、佐野町本店と中仙本店の2本店体制となっています。信用事業の口座勘定は「本店」名でのみ存在し、中仙本店側に勘定が設置されています。佐野町本店には信用事業の窓口となる支店は併設されていません。

組合員数

JA秋田おばこの正組合員数は19,463戸で、秋田県内では秋田ふるさと農業協同組合（横手市：11,413戸）、秋田しんせい農業協同組合（由利本荘市：11,054戸）と並び、1万戸を超える大規模な農業協同組合です。

沿革

1998年4月10日：大曲仙北地区の20の農業協同組合が合併し、秋田おばこ農業協同組合が設立。
2003年3月3日：燃料部門（給油所・LPガス部門）を分社化し、株式会社おばこライフサービスを設立。
2004年4月1日：株式会社おばこライフサービスへ自動車部門を移管。
2007年4月1日：店舗名を支所・出張所から支店に変更。
2007年4月1日：運輸子会社である株式会社大曲通運が株式会社秋田おばこ運輸に改称。
2008年4月：仙北畜産農業協同組合を合併。
2016年8月19日：ファミリーマートとフランチャイズ契約を締結し、「ファミリーマートおばこ大曲店」を開設。
2016年8月29日：桧木内支店と金沢西根支店を廃店。
2018年1月31日：コメの直接販売を巡る不適正な会計処理が発覚。
2018年3月：全国農業協同組合中央会から「要改善JA」の指定を受ける。
2018年5月2日：前組合長が赤字隠しを指示したとする第三者委員会の調査内容を報告。
2018年6月29日：経営改善計画を承認し、歴代役員に損害賠償を求めることを決定。
2019年3月27日：原喜孝組合長が辞任し、小原正彦理事が後任に就任。
2019年6月27日：2018年度の黒字決算を承認。
2019年9月10日：介護福祉事業の譲渡を断念。
2020年4月6日：一部支店を中核支店に統合。

子会社

株式会社ジェイエイ仙北葬祭センター
株式会社おばこライフサービス
* あきた総合家畜市場株式会社

イメージキャラクター：おばこ娘

JA秋田おばこの公式イメージキャラクターは、アニメ調の「おばこ娘」です。「おばこ」は東北地方の方言で少女や娘を意味し、JA秋田おばこの娘という意味が込められています。大仙市四ツ屋には、巨大なキャラクターイラストが描かれた「おばこライスターミナル」という米の集荷施設があり、秋田新幹線や国道105号からもよく見えるランドマークとなっています。肥料袋やトラックなど、様々な場所で「おばこ娘」のイラストを見ることができます。

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