秋田公立美術大学

秋田公立美術大学の概要

秋田公立美術大学（あきたこうりつびじゅつだいがく、英: Akita University of Art）は、秋田県秋田市新屋大川町に本部を置く公立の美術大学です。この大学は1952年に設立された秋田市立工芸学校を前身としており、2013年に現在の4年制の大学に移行して以来、東北地方では唯一の公立美術系総合大学として注目されています。通称は「秋美」（あきび）またはAUAです。

大学の特長

この大学の特色は、美術学部一つのみを持つ単科大学であることです。美術分野において工芸分野も含めた広範な教育を提供しており、そのために大学名から「工芸」を外して「秋田公立美術大学」と名付けられました。また、地域の文化や伝統を重視しながら新しい芸術を創出することを目指し、地域社会とのつながりも重要視しています。

学校理念

大学の建学理念は以下の4つに基づいています。

1. 新しい芸術領域を創造し、挑戦する大学
2. 秋田の伝統・文化を生かし、発展させる大学
3. 秋田から世界へ発信する国際的人材を育成する大学
4. 地域社会と共に歩み、まちづくりに貢献する大学

沿革の歴史

秋田公立美術大学の設立には多くの歴史的背景があります。2012年11月に新設が認可されたが、その後、政治的な事情により一時的に認可が取り消される騒動もありました。しかし、世論の支持を受けて再び認可が下り、2013年4月に無事開学を迎えることができました。これにより、地域の芸術教育に革命がもたらされたと言えるでしょう。

学部構成

美術学部

美術学部には以下の専門課程があります。

• - アーツ＆ルーツ専攻
• - ビジュアルアーツ専攻
• - ものづくりデザイン専攻
• - コミュニケーションデザイン専攻
• - 景観デザイン専攻

各専攻は個別の教育を行うだけでなく、さまざまな芸術表現を融合し、実践的な課題を通して学びを深めることを目的としています。

大学院

2017年には大学院も開設され、複合芸術研究科の修士課程が設置されました。また、2019年には博士課程も追加され、さらなる研究の場が提供されています。

教育の特色

各専攻はそれぞれ特色があります。アーツ＆ルーツ専攻では地域の文化を尊重しながら、幅広い表現を探求します。ビジュアルアーツ専攻では現代アートに特化し、自由な表現メディアを使用します。また、ものづくりデザイン専攻では工芸とプロダクトデザインの両方を学ぶことができます。コミュニケーションデザイン専攻は地域資源のPRに力を入れており、景観デザイン専攻では都市空間のデザインを研究しています。

社会との関わり

あきた大学は、地域と協力したアートプロジェクトや産学連携も積極的に行っており、地域の発展に寄与しています。社会貢献センターを通じて多くの活動も行われ、地域に根付いた教育・研究活動を展開中です。

附属機関と施設

大学には附属図書館やアトリエ、ギャラリースペースなど多くの施設が完備されています。また、秋田公立美術大学附属高等学院も有しており、さらなる多様な教育の場を提供しています。

まとめ

秋田公立美術大学は、地域に密着したアートの創造と教育を行い、学生に多彩な表現の機会を提供しています。文化と芸術を通じた教育を志向し、未来を見据えた人材育成を目指す同大学は、今後も地域社会への貢献を続けていくことでしょう。

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