稲毛新聞

稲毛新聞について

稲毛新聞は、千葉市稲毛区、美浜区、中央区を中心に、若葉区、花見川区、緑区の一部に無料で配布されている月刊の情報紙です。千葉市の政治経済ニュース、お店やイベント情報など、地域に密着した情報を発信しています。ポスティングエリア外の読者向けには、年間3,000円の購読料で郵送サービスも提供しています。創刊号から多くの記事と、2003年4月以降のすべての記事が公式サイトで無料公開されており、誰でも手軽に情報を入手できるのが特徴です。

歴史

1996年9月、大手新聞社を退職した佐藤正成が稲毛新聞社を設立し、同月22日に創刊号を発行しました。創刊当初から地域に根ざした情報発信を続けています。1998年10月には、「不可解な地銀の手数料」の報道で、社団法人全国地方新聞協会主催のJLNAブロンズ賞佳作賞を受賞。さらに2000年10月には、「医療を金で食い物にするコムスン」の報道で、同賞の優秀賞を受賞するなど、報道機関としての評価も得ています。

2003年4月には、事業を株式会社千葉新聞社（2代目）に移管し、中央支局を開局、紙名も「ちばニュース」に変更しましたが、2004年2月に再び稲毛新聞社に事業が返還され、紙名も稲毛新聞に戻りました。2009年9月には、当時の千葉市議会議長との間で起きた恐喝疑惑に関与した疑いで家宅捜索を受けましたが、稲毛新聞社はこれを不当な捜査であると非難しました。2021年4月には、創業者である佐藤正成の死去に伴い、佐藤節子が社長に就任しました。

紙面・論調

創業者の佐藤正成は保守的な立場を取り、革新政党や革新系メディア、国際連合、日教組に対して批判的な論調を展開していました。また、憲法改正の必要性を訴える一方で、議員定数や報酬、公務員報酬の削減を優先すべきと主張していました。熊谷俊人千葉市長に対しても批判的な記事を掲載していましたが、2021年に佐藤正成が亡くなった後、25周年記念号で熊谷市長への独占インタビューを掲載し、関係改善の兆しを見せました。その後は、政治的な論調を抑え、千葉市長や市議会議員、県議会議員、企業トップ、有名人へのインタビュー記事を積極的に掲載し、地域ニュースや情報に焦点を当てた、幅広い世代にとって有益な情報を提供するように変化しています。

不祥事

2009年5月、千葉市議会議長が建設会社に対して暴力団の名刺を示して金銭を要求した事件に関与した疑いで家宅捜索を受けました。稲毛新聞は、この事件と一切関係ないと主張し、不当な家宅捜索に抗議しました。また、記事に議長の意見が掲載されたのは偶然であり、金銭の話は建築会社が持ち出したと主張しました。2021年4月2日には、同性結婚や性的少数者を揶揄する内容の4コマ漫画を掲載し、読者やインターネット上で批判を受け、謝罪と漫画の休載を発表しました。

掲載四コマ漫画

セイギくん（ジョージマ・ヒトシ）
イズミ(漫画家)（本多奈津子）

批評

熊谷千葉市長は、稲毛新聞を「玉石混合のメディア」と評し、掲載内容には注意すべきであると自身のTwitterで発言しています。

脚注

注釈

出典

関連項目

* 千葉日報 - 千葉県の大手地方新聞

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