稲葉延雄

稲葉延雄（いなばのぶお）

稲葉延雄氏は、1950年11月11日に静岡県で生まれました。幼少期には両親の実家がある東京都板橋区に移り住み、父親は地図の原画を制作する職人として知られていました。稲葉氏は東京教育大学附属中学校・高等学校を経て、東京大学経済学部に進学します。当時、東大入試は東大紛争の影響を受けて中止となり、彼は一浪を経て合格しました。また、中高時代には経済評論家の藤巻健史氏や参議院議員の宮澤洋一氏と同級生でした。

1974年、稲葉氏は日本銀行に入行し、ここから彼の経済界におけるキャリアが始まります。入行後は営業局証券課長、企画室審議役（政策企画担当）、システム情報局長、考査局長など、さまざまな重要な役職を歴任し、その間に経済政策の立案や実施に寄与しました。

2004年には日本銀行理事に就任し、2005年からは1年間大阪支店長を務めることとなりました。その後、2008年に日本銀行理事を退任した後、リコーに移籍します。リコーでは特別顧問としての役割を担うとともに、リコー経済社会研究所長、専務取締役、取締役会議長などを歴任し、企業経営の面でもその実力を示しました。

2023年1月25日、稲葉延雄氏は日本放送協会（NHK）の第24代会長に就任しました。これにより、彼はメディア業界における影響力をさらに強化し、NHKの舵取りを行う立場となりました。稲葉氏の豊富な経済の知識や経験は、NHKが抱えるさまざまな課題に対処するための強力な武器となるでしょう。

経歴のまとめ

• - 出生地: 静岡県
• - 教育: 東京大学経済学部卒業
• - 日本銀行: 1974年入行、理事などを歴任
• - リコー: 特別顧問、経済社会研究所長など
• - NHK: 第24代会長（2023年1月25日就任）

稲葉氏は、その豊かな経験と人脈をもとに、今後のNHKの発展に寄与することが期待されています。彼の経営手腕や経済的視点は、公共放送の質を高めるために重要な役割を果たすでしょう。

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