第4次スーパーロボット大戦

第4次スーパーロボット大戦

概要

『第4次スーパーロボット大戦』（以下『第4次』）は、1995年3月17日にバンプレストからリリースされたスーパーファミコン用のシミュレーションロールプレイングゲームです。この作品は、SDで描かれたロボットたちが数多く登場する「スーパーロボット大戦シリーズ」の第5作目であり、前作『スーパーロボット大戦EX』（1994年）の続編となっています。さらに、シリーズの一部である「DC戦争シリーズ」の第4作目でもあります。

本作では、前のタイトルからの進化として、反撃時の行動選択やオリジナル主人公の存在が新たに加えられました。ただし、オリジナルキャラクターである『魔装機神サイバスター』は、後のスピンオフ作品『魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL』で続編が描かれています。開発はウィンキーソフトによって行われ、プロデューサーにはじっぱひとからげ、脚本と演出は阪田雅彦、音楽には山根昇、さらに藤本大輔が音楽担当として参加しています。

移植版とリメイク版

1996年にはPlayStation用ソフト『第4次スーパーロボット大戦S』が発売され、2011年にはゲームアーカイブスで配信されました。その内容は『第4次』に基づいていますが、DC戦争シリーズの第1作目『第2次スーパーロボット大戦』のリメイク『第2次スーパーロボット大戦G』から続くストーリーと位置付けられています。また、戦闘中の台詞には原作に基づく声優による音声が追加され、個々の演出やゲームバランスの調整が行われました。さらに、スーパーロボット大戦FやF完結編といったリメイク版も登場し、これらは単なる移植ではなく、内容が大幅に見直されています。

ゲームシステム

ゲームのシステムについても本作からの新要素が多数追加され、マニュアルモードや精神コマンドの拡張が行われました。この仕様により、攻撃力の概念が近距離・遠距離に分かれるなど、格闘や射撃の概念も後の作品に引き継がれています。またオリジナル主人公は、プレイヤーが自由に名前を付けられる形式であり、これは制作段階でのアイデアが形になった結果です。このキャラクターは、物語を進める中で恋人の有無を選択でき、その結果によってストーリーが分岐します。

あらすじ

物語は、インスペクター事件の後、地球圏が混乱した状況から始まります。地球至上主義者と宇宙移民者との対立が続く中、ロンド=ベル隊は新たな仲間と共に現れる侵略者と戦います。主な敵であるゼゼーナンは、地球人類の宇宙進出を危険視し、地球圏に攻撃を仕掛けてきます。やがてロンド=ベル隊が彼との最終決戦を制し、この戦争に終止符を打つことで、地球圏に平和が訪れるのです。

参戦作品とキャラクター

多くの人気アニメや漫画からのキャラクターが登場し、特に新規参加した作品には『ダンクーガ』や『ザンボット3』などが含まれています。中でも、初めて実装された音声つきのキャラクターたちは、アニメの雰囲気を盛り上げる要素として大いに評価されています。

ゲームのパッケージデザインは、スーパーファミコン版でケイブンシャの大百科シリーズを模しており、プレイステーション版は火星を背景にしたバージョンが使用されています。

評価

『第4次』は、発売当初から高い評価を得ており、『ファミコン通信』のクロスレビューではシルバー殿堂を獲得しました。その後、PlayStation版もゴールド殿堂を獲得し、特に音声の追加や演出に対しての評価が多数寄せられました。

このように、『第4次スーパーロボット大戦』は、多様なキャラクターや戦略的なシステムによって、今なお多くのファンに愛され続けています。

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