第二次ネオ・ジオン抗争

第二次ネオ・ジオン抗争

第二次ネオ・ジオン抗争は、映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』の中で描かれる地球連邦軍と新生ネオ・ジオン間の架空の戦争を指します。この戦争は、一般的には「シャアの反乱」や「アクシズ戦争」とも呼ばれています。イベントは宇宙世紀0092年から0093年にかけて発生しました。

背景

宇宙世紀0089年1月に第一次ネオ・ジオン抗争がエゥーゴの勝利で終結した後、地球連邦は事態の鎮静化を見せているように思われました。しかし、連邦政府は戦後の難民問題に対しての適切な対策を欠いたままでし、その結果、アースノイドとスペースノイド間の緊張は依然として解消されませんでした。宇宙世紀0090年には反地球連邦活動が急増し、大掛かりな組織が連邦政府に対して妨害工作を実行するようになりました。

連邦は状況を見誤り、反政府組織の増加に対して新興部隊ロンド・ベルを編成しましたが、規模が小さく実行力が不足していました。一方で、シャア・アズナブルは反連邦勢力やネオ・ジオン残党を統合し、組織を再編成していました。

経過

ネオ・ジオンの蜂起

0092年12月22日、シャアが指揮する新生ネオ・ジオン艦隊はスウィート・ウォーターを占領しました。これに応じて、連邦政府高官の指示によりロンド・ベル隊の強化が行われ、再編成が進みました。アムロ・レイは新型機の投入を進めましたが、戦力は不十分でした。シャアは対連邦の準備を進め、0093年2月27日に宣戦布告を行います。

開戦

0093年3月3日、ネオ・ジオン艦隊は地球の衛星軌道上の小惑星5thルナを占拠し、見せかけの和平交渉を試みました。しかし、実際は連邦に対する攻撃を目指しており、最終的に5thルナは地球に落下。多くの市民が被害を受け、連邦は危機に直面しました。この戦闘の中、アムロはシャアとの交戦を通じて、自身の限界を痛感し、νガンダムの開発を急ぐこととなります。

偽りの和平交渉

3月6日、シャアは和平交渉に臨みますが、その実態は欺瞞でした。アムロがシャアを狙うものの、阻まれ、交渉は進むこととなります。ネオ・ジオンはルナツーを占領し、アクシズを地球に落下させるべく動き出します。

アクシズ落とし

3月12日、ネオ・ジオン艦隊は和平成立を装いながら連邦軍を壊滅させます。アムロたちは直後にアクシズ落下を阻止するために立ち向かいます。アムロはνガンダムを駆使し、自らアクシズを押し戻す行動に出ます。周囲の人々も彼の動きに共鳴し、双方の兵士が協力しあう奇跡的な状況が生まれました。

終戦

結果的にアクシズは地球への落下を免れますが、アムロとシャアは行方不明となります。新生ネオ・ジオンの活動もこの作戦の終結をもって沈静化し、その後は袖付きと呼ばれる武装集団の出現を待つこととなります。

アクシズが逸れた原因

アクシズの逸脱については、ミノフスキー力場共鳴説やサイコ・フィールド説が提唱されており、後者が多くの後続作品において採用されました。この事件は「アクシズ・ショック」と名付けられ、連邦軍に強い印象を与えました。サイコ・フィールドの発現は、政治的なパワーバランスに大きな影響を及ぼすと懸念され、この現象を受けて連邦側ではサイコフレームに関する研究も凍結されることとなりました。

このように、第二次ネオ・ジオン抗争はただの戦争にとどまらず、宇宙世紀の歴史に大きな影を落とす出来事となりました。

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