筋肉少女帯

筋肉少女帯（きんにくしょうじょたい）

筋肉少女帯は、日本のロックバンドとして知られ、1980年代後半から1990年代にかけて活躍しました。バンド名の略称は「筋少（きんしょう）」であり、英字表記では「King-Show」とも表記されます。特にそのユニークな音楽性と個性的なステージパフォーマンスで多くのファンを魅了し続けています。

経歴

結成とインディーズ期

筋肉少女帯の起源は1979年にさかのぼります。当時中学生だった大槻ケンヂと内田雄一郎が「ザ・ドテチンズ」というバンドを結成しました。その後、1982年には「筋肉少年少女隊」として再結成され、80年代中頃から音楽活動を本格化させました。1984年には「筋肉少女帯」という名称に改名し、ナゴムレコードからデビューしました。

初期のライブでは、あまり一般的とは言えない風貌でパフォーマンスをしていた大槻が印象的でした。この頃は学園祭バンドのようなノリが強く、「完全にキワモノ」と自らも認識していたようです。

1987年には自ら制作したシングル『高木ブー伝説』が話題になり、時には物議を醸すこともありました。結局この曲は自主回収となるなど、早くも筋少の名は広まりつつありました。

メジャーデビューとバンドブームの流れ

1988年、トイズファクトリーからアルバム『仏陀L』とシングル『釈迦』でメジャーデビュー。その後も様々なメンバーの加入や脱退を繰り返しながら、筋肉少女帯はその独特な音楽スタイルを築いていきました。

1990年には初の武道館ライブを成功させ、その後も4回の武道館ライブを行うなど、一大バンドへと成長しました。しかしながら、バンドブームの波に飲まれ、1992年には経営難のため所属事務所を脱退することになりました。

活動凍結とその後

1997年にリリースされた最後のアルバム『最後の聖戦』を以て活動を一時凍結。この時期、大槻自身はバンドとしての限界を感じていました。その後、メンバー間に行き違いが生じ、2006年まで長い活動休止の時期を迎えました。

仲直りと活動再開

2006年、大槻と内田が交流を再開し、復活の兆しを見せました。同年には「80年代の筋肉少女帯」が再結成され、様々な共演を通じてメンバー間の関係も徐々に修復されました。2007年には完全に再始動し、新たなオリジナルアルバムのリリースを果たしました。

音楽性とメンバーの変遷

筋肉少女帯の楽曲は、多様な音楽スタイルを取り入れており、ハードロックやパンク、プログレなどが融合しています。特に大槻ケンヂの独特な歌詞と、内田雄一郎のベースががっちりとサウンドを支えています。メンバーの変遷が多かったものの、最も長い期間を共にしたのは大槻と内田で、彼らの絆がバンドの軸となっています。

影響と特徴

筋肉少女帯はそのユニークなスタイルだけでなく、ブラックユーモアと物語性の高い歌詞でも知られています。また、メンバー間のバックグラウンドがバンドの音楽性に多様性をもたらしており、常に新しい挑戦を続けています。

彼らの音楽は、国内だけでなく海外でも評価が高く、多くのアーティストに影響を与えています。今なおシーンで活動を続ける筋肉少女帯は、まさに日本のロックの歴史を語る上で欠かせない存在となっています。

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