箱作駅

箱作駅：阪南スカイタウンへの玄関口

南海電気鉄道南海本線にある箱作駅は、大阪府阪南市箱作に位置する、地域住民にとって重要な交通拠点です。駅番号はNK39。阪南市が開発を進める住宅地、阪南スカイタウンへの最寄駅として、多くの利用客で賑わっています。

箱作駅の歴史：明治から現代へ

箱作駅は、1898年（明治31年）10月22日、南海鉄道の尾崎駅～和歌山北口駅間の延伸と同時に開業しました。その後、近畿日本鉄道を経て、1947年（昭和22年）に南海電気鉄道の駅となりました。

駅の歴史において、大きな出来事として1967年（昭和42年）7月24日に発生した列車衝突事故が挙げられます。構内で入れ換え作業中だった貨物列車に急行列車が衝突し、多数の負傷者を出しました。この事故を受け、同年7月31日には駅での貨物扱いが廃止されました。

2007年（平成19年）3月1日には、海側駅舎が開業し、それまで利用されていた跨線橋は撤去されました。これにより、駅舎は上下線ごとに独立した構造となり、改札口も分離されました。また、2012年（平成24年）4月1日からは駅ナンバリングが導入され、現在に至ります。

駅構造と設備：利用者の利便性を考慮した設計

箱作駅は、相対式2面2線のホームを持つ地平駅です。駅舎と改札口、トイレはホームごとに独立しており、改札内でのホーム間の移動はできません。

かつては跨線橋でホームがつながっていましたが、海側駅舎の完成に伴い撤去され、現在ではホーム上屋が建設され、それぞれの駅舎と接続しています。海側駅舎の敷地は、かつては貨物列車の入れ替えが行われていた場所で、現在も一部は保線車両の留置線として使用されています。一方、山側駅舎の難波方側には、かつて貨物ホームが存在していました。

南海本線箱作駅前地区整備事業によって、駅前交通広場や駅前小広場、横断歩道橋（エレベーター設置）などの整備が進み、利用者の利便性が向上しました。

利用状況と周辺環境：地域社会に密着した駅

2019年（令和元年）の1日平均乗降人員は約4,972人です。駅周辺には、箱作海水浴場（ピチピチビーチ）をはじめ、せんなん里海公園、阪南箱作郵便局、阪南市立下荘小学校、近畿大阪高等学校など、様々な施設があります。また、第二阪和国道箱作ランプも近接しており、車でのアクセスも良好です。

アクセス：バス路線

箱作駅最寄りのバス停留所は「箱作駅前」です。南海ウイングバス（本社営業所）が運行する阪南スカイタウン線や、阪南市コミュニティーバス「さつき号」が利用可能です。

隣の駅

特急サザン、急行は箱作駅を通過します。

まとめ

箱作駅は、歴史と発展を遂げ、現在では阪南スカイタウンの玄関口として重要な役割を担っています。駅周辺の環境整備も進み、地域社会に密着した、利用者にとって便利な駅となっています。今後も、地域の活性化に貢献していくことが期待されます。

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