築山駅

築山駅：大和高田市の歴史と自然に囲まれた駅

奈良県大和高田市築山にある近畿日本鉄道（近鉄）大阪線の築山駅は、地域住民の生活に密着した駅として、その歴史と役割を担っています。駅番号はD24。

歴史を刻む駅

築山駅の歴史は古く、1927年（昭和2年）7月1日、大阪電気軌道八木線の恩智～高田（現・大和高田）間が開通した際に開業しました。その後、関西急行鉄道を経て、1944年（昭和19年）6月1日には近畿日本鉄道の駅となりました。時代の変遷とともに、2007年（平成19年）4月1日にはPiTaPaの利用開始、そして2021年（令和3年）10月1日以降は終日無人駅となりました。長い歴史の中で、築山駅は地域社会の変化を目の当たりにしてきたと言えるでしょう。

駅の構造と設備

築山駅は地上駅で、相対式2面2線のホームを有しています。駅舎、すなわち改札口は2番ホーム側に位置し、1番ホームへは跨線橋で連絡しています。ホーム有効長は6両分です。トイレは上りホームに男女別の水洗式が設置されています。無人駅であるため、有人改札はありませんが、PiTaPaやICOCAなどのICカードに対応した自動改札機と自動精算機が設置されており、利便性の向上に配慮されています。大和高田駅が管理駅となります。

利用状況と周辺環境

築山駅の利用状況は近年、変動を見せています。2023年11月7日時点での1日あたりの乗降人員は約2590人と報告されています。過去のデータと比較すると、ピーク時には3000人を超える乗降人員がありましたが、近年は減少傾向にあります。駅周辺には、築山古墳や新山古墳といった歴史的な史跡に加え、大谷山自然公園といった自然豊かな場所も存在します。また、大和高田築山郵便局なども駅周辺に立地しています。これらの史跡や自然、生活施設の存在が、築山駅の地域社会における重要性を示しています。高田川も近くを流れています。

築山駅の位置

築山駅は、近鉄大阪線の五位堂駅と大和高田駅の中間に位置します。快速急行や急行は停車しませんが、準急、区間準急、普通列車は全て停車します。

まとめ

築山駅は、近鉄大阪線における重要な駅の1つです。長い歴史を持ち、地域住民の生活に密着した駅として、その役割を担っています。無人化された現在でも、ICカード対応の改札機などの設備により利便性が確保され、周辺の史跡や自然と調和した存在感を示しています。これからも、大和高田市における重要な交通拠点として、その役割を果たしていくことでしょう。

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