米子市美術館

米子市美術館：山陰地方を代表する文化拠点

鳥取県米子市の中心部に位置する米子市美術館は、1983年の開館以来、地域に愛される文化施設として親しまれています。山陰地方で最初の公立美術館として、地元ゆかりの著名な作家たちの作品を数多く収蔵・展示することで知られています。

多彩なコレクションと充実した展示

美術館のコレクションの中核をなすのは、植田正治、前田寛治、香田勝太、國頭繁次郎、辻晉堂、杵島隆、中ハシ克シゲなど、山陰地方を代表する画家や彫刻家たちの作品です。1800点を超えるこれらの作品は、郷土の芸術文化を深く理解する上で貴重な資料となっています。常設展では、これらの作品を厳選して展示し、来場者は地元の芸術家たちの創造性に触れることができます。

2017年には、実業家井上幸夫氏より貴重なアールヌーヴォー様式のガラス工芸品79点が寄贈されました。ガレやドーム兄弟など、当時を代表する巨匠たちの作品を含むこのコレクションは、美術館の展示内容に新たな魅力を加え、より幅広い美術愛好家を引きつけています。

バリアフリー対応とリニューアル

2013年には、来館者の利便性向上を目的に大規模な改修工事が行われました。喫茶室の新設やバリアフリー化など、快適な環境づくりに力を入れることで、より多くの人々が気軽に美術に親しめる空間が実現しました。高齢者や障がいのある方々も安心して利用できるよう、館内は段差の解消や車椅子対応トイレの設置など、細やかな配慮が行き届いています。

アクセスと周辺情報

美術館はJR米子駅から徒歩約10分とアクセスも良好です。米子駅前バスターミナルからもバスでアクセス可能です。また、隣接する米子市立図書館や米子市立山陰歴史館、米子市役所、米子市公会堂なども徒歩圏内にあり、周辺には文化施設が充実しています。美術館専用の駐車場はありませんが、近くの米子市役所有料駐車場の利用で、館内受付にて駐車券の2時間無料処理が受けられます。身体障がい者用駐車場も用意されているため、車での来館も安心です。

開館時間と休館日

開館時間は午前10時から午後6時までです。休館日は原則として水曜日と年末年始ですが、企画展や特別展の開催によっては変更となる場合があります。詳細は美術館の公式ウェブサイトでご確認ください。

観覧料

常設展の観覧料は一般320円です。大学生以下、70歳以上、障がい者の方々は無料です。（障がい者の方の付添1名も無料）

まとめ

米子市美術館は、地元の芸術文化を深く理解し、現代美術にも目を向けた、地域に密着した美術館です。バリアフリー設計など、誰もが楽しめる空間作りにも力を入れている点が特徴です。JR米子駅からのアクセスも良く、鳥取県を訪れた際はぜひ足を運んでみてください。

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