終末少女幻想アリスマチック

終末少女幻想アリスマチック：終末世界を舞台にした少女たちの死闘

2006年10月27日、キャラメルBOXより発売された『終末少女幻想アリスマチック』は、次元融合による超自然災害「散花蝕」で滅亡の危機にある世界を救うため、選ばれた少年少女たちの物語を描いた大人向けゲームです。

世界観とストーリー

舞台となるのは、近未来の東京、新東雲学園研究都市。原因不明の災害「散花蝕」により世界は徐々に崩壊しつつあります。主人公・丸目蔵人をはじめとする個性豊かな少年少女たちは、世界を救うための装置「デミウルゴスシステム」を起動させるべく、仮想現実空間「プレロマ」で死闘を繰り広げます。彼らの精神力こそが、世界を救う鍵となるのです。

独自のゲームシステム

本作の特徴として、占いカードを入手するイベントが発生する「骨牌（かるた）システム」が挙げられます。全ての「タローカード」を集めることで、特別なエピローグを閲覧することが可能です。このシステムは、物語に深みを与え、プレイヤーの選択肢や行動に影響を与えます。

魅力的なキャラクターたち

主人公の丸目蔵人をはじめ、個性豊かなヒロインたちが物語を彩ります。剣術に長けた月瀬小夜音、槍術の使い手である觀興寺六花、小太刀の達人である中条白衣と黒衣、そして深海に仕えし者との混血である疋田伊織など、それぞれに独自のバックストーリーと魅力を持つキャラクターたちが登場します。

また、物語を陰で操る謎の人物や、神話の要素を思わせる存在など、多くのサブキャラクターが複雑に絡み合い、物語に奥行きを与えます。

主人公

丸目 蔵人: タイ捨流の使い手で、物語の主人公。冷静沈着な性格だが、内に秘めた熱い思いを持つ。

ヒロイン

月瀬 小夜音: 新[[陰流]]の使い手で、月瀬家総帥。華やかな外見とは裏腹に、病魔に侵されている。
觀興寺 六花: 寶藏院流槍術の使い手で、明るく朗らかな性格。
中条 白衣: 富田流小太刀の使い手で、黒衣の双子の姉。厳格な父親の下で鍛え上げられた。
中条 黒衣: 富田流小太刀の使い手で、白衣の双子の妹。仙人（尸解仙）の能力を持つ。
疋田 伊織: 二天一流の使い手で、深海に仕えし者との混血。
* 刀伎直 冬芽: 先天的に盲目だが、霊力に長けている。倭姫の転生である。

多彩な展開と結末

それぞれのヒロインとの関係性を深め、物語を進めていく中で、プレイヤーは様々な選択を迫られます。それぞれの選択が、物語の展開や結末に影響を与える、マルチエンディングシステムを採用しています。また、クトゥルー神話や日本神話など、様々な要素が複雑に絡み合い、深い世界観を構築しています。

リリース情報

本作は、2006年のWindows版発売を皮切りに、2008年にはPlayStation 2版『終末少女幻想アリスマチック APOCALYPSE』が、ラッセル・キュアよりリリースされました。さらに、DVD-ROM版やダウンロード版も発売され、幅広いプラットフォームで楽しむことができました。PS2版の初回特典には、タロットカードを使った占いの解説CDなどが同梱されていました。

制作スタッフ

シナリオ：嵩夜あや、シナリオ補佐：森林彬、キャラクターデザイン・原画：クロサキなど、多くの実力派スタッフが参加した本作は、緻密なシナリオ、美しいグラフィック、そして印象的な音楽で多くのプレイヤーを魅了しました。声優陣も豪華な顔ぶれが揃っており、キャラクターの魅力をさらに引き立てています。

まとめ

『終末少女幻想アリスマチック』は、終末世界を舞台にした、魅力的なキャラクターと壮大なストーリー、そして独自のゲームシステムが融合した、傑作大人向けゲームです。様々な要素が複雑に絡み合う奥深い世界観と、マルチエンディングシステムによる高い replayability は、多くのプレイヤーを惹きつけ続けています。一度プレイすれば、その世界観の虜になること間違いなしです。

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