結婚するまで

テレビドラマ『結婚するまで』

『結婚するまで』は、日本のテレビドラマで、昭和51年（1976年）10月12日から1977年3月29日まで、TBS系列で放送されました。物語は、結婚に憧れる年頃の若い女性の成長と心情を軸に、彼女の周囲の人々との関わりを描き出しています。このドラマは、女性の心の葛藤と彼女が抱く結婚への夢を丁寧に探求する内容となっているため、多くの視聴者の共感を呼びました。

あらすじ

物語の主人公は真田葉子という女性です。彼女は、父親の信吉と弟の健一とともに暮らしています。在宅での生活を送りながら、彼女は結婚に向けた思いや期待を日々抱くようになります。ストーリーは、刑事である父が関与した自殺未遂事件をきっかけに展開します。この事件により、家庭内や周囲の人々の関係性にも影響が及び、葉子の心の内にある結婚に対する想いが一層強まっていく様子が描かれます。

葉子の成長を促すのは、彼女の家族や友人たちです。彼女の父親・信吉は真面目でしっかりとした人物ですが、職業上の問題や事件への関与から家庭へ影を落とすことになります。一方で、弟の健一は、家族の中で葉子の癒やしの存在となり、二人の関係を深める役割を果たします。

また、葉子には新聞記者の山村英介という恋人が登場します。英介は、仕事を通じて色々な出来事に巻き込まれながらも、葉子との恋を大切に育てていきます。しかし、周囲の影響や父の仕事、そして葉子自身の心の成長により、二人の関係にも波乱が待ち受けます。

スタッフとキャスト

このドラマの製作陣は、プロデューサーに日向宏之を迎え、原作と脚本には高岡尚平が担当しています。演出には和田旭、西川章、村上瑛二郎、近藤邦勝、日向宏之、宮田吉雄の名が並ぶなど、豪華な顔ぶれが集結しました。

キャストには、葉子を演じる秋吉久美子をはじめ、田村正和（山村英介）、真木洋子（山村の妻・道子）、船越英二（葉子の父・信吉）、草笛光子（葉子の母・清江）、佐久田修（葉子の弟・健一）、伊藤つかさ（山村の娘・麻里）などが揃い、演技力と存在感で物語に深みを与えています。特に、主要キャストたちの演技は視聴者から高く評価され、ドラマの成功に寄与しました。

主題歌

ドラマの主題歌は、南沙織が歌う「愛はめぐり逢いから」で、岡田冨美子の歌詞と林哲司の作曲によるものです。この楽曲はドラマのテーマにぴったりと寄り添い、多くの人々の心に残る名曲となりました。

『結婚するまで』は、家庭や恋愛に対する真摯な姿勢を描いた作品であり、視聴者は葉子の成長を通じて、結婚への期待や葛藤を共有することができました。放送当時から今に至るまで、このドラマは多くの人々に語り継がれる名作として評価されています。

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