緑と花と彫刻の博物館

緑と花と彫刻の博物館

山口県宇部市に位置する「緑と花と彫刻の博物館」は、訪れる人々に豊かな自然と文化を体験させてくれる魅力的なスポットです。この博物館は、地域の公募によって命名された愛称「ときわミュージアム」としても知られ、豊かな緑と花々、さらには彫刻が融合した場所として親しまれています。

開館とその背景

この施設は、2007年に開館しました。それ以前は「宇部市野外彫刻美術館」や「宇部市熱帯植物館」といった別々の施設が存在していましたが、これらが統合され再編成される形で新たに設立されました。これにより、訪れる人々は一つの場所で彫刻と植物、両方の魅力を楽しむことができるようになりました。

野外彫刻展示場

博物館内には、野外彫刻展示場があります。この展示場は、1961年から始まった「宇部市野外彫刻展」を基にし、広さ約28,000㎡の面積を誇ります。地元の彫刻家による「蟻の城」をはじめ、数多くの彫刻が常設されており、屋外の景観と調和した美しいアートを堪能できる場所です。特に「UBEビエンナーレ」と呼ばれるイベントも行われており、若手彫刻家たちの登竜門的な役割を果たしています。この野外彫刻展示場は、入場料が不要で、誰でも自由に散策を楽しめる点が魅力的です。

世界を旅する植物館

1995年に開館した熱帯植物館は、台風による災害を受けて新たに設けられたもので、2017年には新たに「ときわミュージアム 世界を旅する植物館」として生まれ変わりました。この館の特徴は、植物が原産地の環境を再現した八つのゾーンに分かれている点です。これにより、来館者は世界各国の多様な植物を「旅する」ように観賞することができます。開館時間は9時から17時までで、入館料は一般300円、高校生以下は無料です。

植物の展示内容

熱帯植物館内には、様々な種類の植物が揃っています。特に注目すべきは、ラン室やサボテン室、熱帯植物室です。ラン室には、多様な種のランやシダ、食虫植物が並んでおり、美しい花を咲かせる植物が多く展示されています。一方サボテン室では、日本では珍しい品種や南米のサボテンが自生地に近い形で展示され、圧巻の風景が広がります。熱帯植物室では、果物や花木、ヤシ類が観賞でき、季節によっては実を付ける植物も見られる楽しみがあります。

交通アクセス

「緑と花と彫刻の博物館」へのアクセスは便利で、JR宇部線の常盤駅から徒歩で30分、または新山口駅から宇部市営バスで約30分の距離です。市営バスを利用する際は、「ときわ公園」または「ときわ公園入口」で下車し、それぞれ徒歩5分または15分で到着します。

このように、緑と花と彫刻の博物館は、彫刻と植物を愛するすべての人にとって心あたたまる体験ができる場所となっています。ぜひ一度足を運んで、素晴らしい芸術と自然の調和を体感してみてください。

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