美唄駅

美唄駅

概要

JR北海道函館本線にある美唄駅は、北海道美唄市の中心駅です。駅番号はA16。多くの路線が乗り入れ、美唄市の玄関口として重要な役割を担っています。

歴史

美唄駅は1891年、北海道炭礦鉄道の駅として開業しました。当初の駅舎は現在の場所から約250メートル離れた場所にありましたが、度重なる浸水被害のため、1901年に現在地に移転されました。その後、1906年には北海道炭礦鉄道の国有化に伴い官設鉄道の駅となり、1914年には三菱鉱業美唄鉄道線の開業により、新たな路線も接続されました。

1919年には、沼貝炭鉱の積込設備へのトロッコ軌道の延長工事が行われ、駅と炭鉱の連携が強化されました。1931年には函館本線貨物支線（南美唄支線）が開業し、貨物輸送の拠点としての役割も果たすようになりました。

戦後の1954年には、昭和天皇・香淳皇后のお召し列車が停車し、駅は祝祭ムードに包まれました。1970年代には、南美唄支線や三菱鉱業美唄鉄道線が相次いで廃止されました。

1987年の国鉄分割民営化により、JR北海道の駅となりました。2002年には橋上駅舎が完成し、バリアフリー化も進みました。さらに近年は、話せる券売機やICカードKitacaの導入など、利便性の向上が図られています。

駅名の由来

駅名の「美唄」は、アイヌ語の「ピパイ（pipa-i）」「ピパオマナイ（pipa-oma-nay）」「ピパオイ（pipa-o-i）」のいずれかに由来すると言われています。これらの言葉は、カラス貝や川に関係する言葉で、当駅の周辺環境を表していると考えられます。駅が開業した当時は「沼貝村」でしたが、1926年に「美唄町」となり、現在の駅名となりました。

駅構造

美唄駅は2面2線の相対式ホームを持つ橋上駅です。2線の間に中線もあり、エレベーターも設置されています。駅員配置駅で、みどりの窓口、話せる券売機、自動改札機が設置されています。

利用状況

2017年度の1日平均乗車人員は約1,368人です。

駅周辺

美唄駅の周辺には、市役所、警察署、郵便局などの公共施設に加え、銀行や信用金庫などの金融機関、商業施設、学校などが集中しています。西口側には主要な施設が多く、東口側は貨物ヤード跡地の再開発が進んでいます。

バス路線

美唄駅の西口広場には、北海道中央バス、美唄自動車学校、美唄市民バスのバス停が集約されています。北海道中央バスは岩見沢市方面、滝川市方面、札幌運転免許試験場方面への路線を運行しています。

隣の駅

光珠内駅
茶志内駅

かつて存在した路線

三菱美唄炭鉱
三菱鉱業美唄鉄道線
函館本線南美唄支線

参考文献

北海道鉄道百年史 中巻
美唄市史
美唄市百年史
「足跡」三井美唄35年史
停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ

もう一度検索