羽衣駅

羽衣駅：南海本線の拠点、そして高師浜線の玄関口

大阪府高石市羽衣一丁目に位置する羽衣駅は、南海電気鉄道南海本線と高師浜線の2路線が交わる重要な駅です。駅番号はNK16。南海本線では急行列車も停車する主要駅として、地域住民の生活を支えています。また、高師浜線の始発駅でもあるため、この路線を利用する人々にとっても欠かせない存在となっています。

歴史を刻む羽衣駅

羽衣駅の開業は1912年（明治45年）3月1日に遡ります。南海鉄道の浜寺公園駅と葛葉駅（現・高石駅）間に新設された駅は、時代とともに発展を遂げてきました。1918年（大正7年）10月2日には高師浜線の開通により乗換駅となり、さらに1944年（昭和19年）6月1日の会社合併を経て近畿日本鉄道の駅となりました。その後、1947年（昭和22年）6月1日に南海電気鉄道へ路線が譲渡され、現在に至ります。

この間、1946年（昭和21年）頃には急行停車駅となり、1978年（昭和53年）2月には橋上駅舎が完成しました。その後も、西口・東口の仮駅舎移設や、上り線・高師浜線の仮線移設、そして2016年（平成28年）5月14日には本線の下りホームが高架化されるなど、数々の改良工事が行われています。2019年（令和元年）8月24日には、東羽衣駅とを結ぶ連絡通路「天女のこみち」が完成。そして2021年（令和3年）5月22日には本線の上りホームが高架化され、高師浜線の高架化工事に伴い、同線はバス代行輸送に切り替わりました。2024年（令和6年）4月6日には高師浜線の高架化が完了し、バス代行輸送は終了しました。駅名の由来は、開業当時の駅周辺に多くあった羽衣松にちなむものです。

駅構造と利用状況

羽衣駅は南海本線2面2線の相対式ホームと高師浜線ホーム1線からなる2面3線の高架駅です。高架化工事は2004年から始まり、2007年と2013年には西口と東口が仮駅舎に移設されました。2021年5月22日には高架化工事が完了し、改札口は高架下2階に集約されました。液晶式列車案内表示機も設置され、利用者の利便性が向上しています。

令和元年'>[2019年]の1日平均乗降人員は22,112人で、地域における重要な交通拠点であることがわかります。

駅周辺環境

羽衣駅周辺は、東西両側にロータリーと商店街があり、生活に便利な環境が整っています。JR西日本の東羽衣駅にも徒歩でアクセスできる利便性も魅力です。駅周辺にはスーパーや商店が集まっており、生活に必要なものが揃います。また、高石警察署も近くにあります。駅東側には羽衣国際大学、羽衣学園中学校・高等学校などの教育機関、西側には浜寺公園などの緑地が広がっています。

接続路線と隣の駅

羽衣駅は、JR西日本の東羽衣駅と徒歩連絡しています。南海本線では、堺駅、泉大津駅方面へのアクセスが容易です。また、高師浜線は伽羅橋駅へと繋がっています。

南海本線:
特急サザン：通過
急行・空港急行・区間急行：堺駅 - 羽衣駅 - 泉大津駅
準急（難波行きのみ）：浜寺公園駅 - 羽衣駅 - 高石駅
普通：浜寺公園駅 - 羽衣駅 - 高石駅

高師浜線：
* 羽衣駅 - 伽羅橋駅

まとめ

羽衣駅は、南海本線と高師浜線の接続駅として、地域住民の生活や経済活動に貢献する重要な駅です。歴史と現代的な設備が調和した駅は、今後も地域の成長を支える存在として期待されています。

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