翔泳社

株式会社翔泳社について

株式会社翔泳社は、日本の東京都新宿区に位置し、主に出版とソフトウェア開発を中心に事業を展開している企業です。1985年に設立され、1998年にはJASDAQに上場しました。2006年には社名を変更し、持株会社制への移行を図りました。現在の商号は、分社化された出版部門が引き継いでおり、長い歴史に裏打ちされた信頼性があります。

出版事業

翔泳社の出版事業は特にコンピュータやITに関連する書籍・雑誌の発行に注力しています。また、海外書籍の日本語訳を中心に一般書の出版も行っています。例えば、グラハム・ハンコックの『神々の指紋』やシーア・コルボーンらによる『奪われし未来』といった作品の出版で注目を集めました。

さらに、コンピュータゲームソフトやモバイルコンテンツの開発・販売、ITソリューションの提供、プロモーション戦略に関するコンサルティング業務など、多岐にわたる分野での取り組みを行っています。最近では、ITガバナンスやセキュリティ、内部統制といった分野にも力を入れており、さまざまな業界ニーズに応えています。

沿革

1985年12月、東京都千代田区に設立された株式会社翔泳社は、初めてコンピュータソフトウェアのマニュアル制作を開始しました。1987年には日本語Windowsプログラマーズガイドを出版し、パソコン関連書籍事業の礎を築きました。後に本社を渋谷区に移転し、1993年にはプログラミング専門書を増やすなど、出版の幅を広げていきました。さらに、1995年からはゲーム開発事業も開始し、その後も多様な事業展開を見せていきました。

1998年には新宿区に本社を移し、EXAM PRESSシリーズを刊行することで資格試験対策書籍市場にも参入しました。そして2001年にはIT関連職業紹介事業も開始し、技術者向けのセミナーイベント「Developers Summit」を定期的に開催するなど、業界との繋がりを深めました。

出版物とWebマガジン

翔泳社は、数多くのWebマガジンを運営しており、開発者やビジネスパーソンに向けた情報提供を行っています。例えば、実装系のWebマガジン「CodeZine」、オンラインマーケティングに特化した「MarkeZine」、ITプロ向けの「EnterpriseZine」、教育ICTに関する「EdTechZine」などがあります。各メディアは、業界動向や実践的なノウハウを提供することに重点を置いており、多くの読者に支持されています。

主催イベント

また、翔泳社は技術者向けイベント「Developers Summit」をはじめ、マーケティングイベント「MarkeZine Day」、ITイベント「EnterpriseZine Day」なども主催しており、業界内での認知度も高まっています。これらのイベントは、参加者が最新の技術や市場トレンドについて学ぶ貴重な機会を提供しています。

まとめ

株式会社翔泳社は、出版業界において非常に多様な取り組みを行っている企業です。IT関連の書籍や雑誌、Webメディア、各種イベントを通じて、関連業界に貢献し続けています。また、今後も新たなニーズに応えるべく、さらなる発展が期待される企業です。

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