聖戦ケルベロス

聖戦ケルベロス：ソーシャルゲームからアニメへ羽ばたいた、戦友との絆の物語

2011年4月、グリーが運営を開始したソーシャルゲーム『聖戦ケルベロス』は、戦略性の高いRPGと、魅力的なキャラクター、そして戦友との協力プレイが大きな特徴でした。プレイヤーは個性豊かなキャラクターを収集し、育成しながら、クエストやコロシアム、バトルフィールドといった様々なモードで戦いを繰り広げます。キャッチコピーである「戦友と共に強くなれ」が示す通り、仲間との連携が勝利の鍵となる、革新的なソーシャルゲームとして高い評価を受けました。

サービス開始当初から高い人気を誇った『聖戦ケルベロス』は、2015年10月からはファンプレックスへ運営が移管されました。その後も多くのアップデートやイベントが行われ、プレイヤーを熱狂の渦に巻き込み続けました。しかし、2018年4月18日、7年間の歴史に幕を閉じました。多くのユーザーにとって、忘れ難い思い出となる作品となりました。

TCG『ジーククローネ』との連携

『聖戦ケルベロス』の世界観をさらに広げたのが、2012年6月27日から2015年12月25日まで展開されたトレーディングカードゲーム『ジーククローネ』です。GREE初のトレーディングカードゲームとして注目を集めた本作は、『聖戦ケルベロス』と深く連携しており、カードゲームで活躍するキャラクターがゲーム内にも登場するなど、両作品をクロスオーバーで楽しむことができました。

多様なメディア展開

ゲームの人気を背景に、『聖戦ケルベロス』はコミカライズやアニメ化といったメディアミックスも展開されました。

コミカライズ『聖戦ケルベロス〜もう一人の英雄〜』

メーブによる漫画原作と鳴海聖二郎による作画で、『別冊少年マガジン』にて2013年4月号から11月号まで連載されました。ゲーム本編とは異なる視点から描かれる物語は、新たな魅力を生み出し、コミックスとして全2巻が発売されました。

テレビアニメ『聖戦ケルベロス 竜刻のファタリテ』

2016年4月には、待望のテレビアニメ『聖戦ケルベロス 竜刻のファタリテ』がテレビ東京ほかにて放送されました。中国では動画サイト・iQIYIで先行配信されるなど、グローバルな展開も見せました。アニメでは、ゲーム本編をベースにしながらも、新たなストーリーやキャラクター造形が加えられ、ファンをさらに熱狂させました。

物語：邪竜と戦う少年の運命

クナアーン大陸を舞台に、三つの王国が均衡を保ちながら存在していましたが、邪竜ダガンゾートの復活を阻止しようとした魔導師たちが襲撃を受け、命を落とします。生き残った主人公ヒイロは、両親の仇であるダガンゾートを討つため、養父ギルーと共に旅に出ます。

主要キャラクター

ヒイロ

物語の主人公。両親の心臓とダガンゾートの心臓が入れ替えられた過去を持ち、その影響でダガンゾートと同じ痣があります。剣の才能は無いものの、高い身体能力と潜在的な魔力、そして、正義感と強い意志を併せ持ちます。感情が高ぶると竜の姿に変身します。

サラート

滅魂の炎に対抗する力を持つ魔導人形。ヒイロと深く関わりを持つことになります。

エリン

情報屋として活躍する亜人の美女。ヒイロ達に様々な情報を提供します。

ギルー

ヒイロの養父であり、かつてはヒイロの両親の従者でした。ヒイロを支え、導く重要な存在です。

ナンブーコ

物語の黒幕。武器商人として暗躍し、邪竜ダガンゾートを復活させようとしています。

その他

多くの個性豊かなキャラクターが登場し、物語を彩ります。

スタッフと主題歌

豪華スタッフ陣による制作により、高クオリティなアニメーションと音楽で、物語の世界観はさらに広がりました。日本語版と中国語版の両バージョンで、それぞれ異なる主題歌が使用されました。

まとめ

『聖戦ケルベロス』は、ソーシャルゲームという枠を超え、TCG、コミカライズ、そしてアニメと、多様なメディアミックス展開によって、多くの人々の心を掴んだ作品です。ゲーム、アニメ、コミックスを通して、それぞれの魅力を堪能できる、まさに珠玉のコンテンツです。その魅力は、今も多くのファンに語り継がれています。

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