肥前浜駅

肥前浜駅について

肥前浜駅（ひぜんはまえき）は、佐賀県鹿島市浜町に位置する九州旅客鉄道（JR九州）長崎本線の駅です。この駅は観光地へのアクセスにも便利で、地域の重要な交通ハブとなっています。

歴史

この駅は1930年11月30日に鉄道省によって開設され、その後、1985年には駅員の配置がなくなり、1987年には国鉄の分割民営化に伴いJR九州に移管されました。1988年にはヤマト運輸の営業所が設置され、その後2006年から無人駅となり、2008年には完全に無人化されました。2018年には駅舎がリニューアルされ、再び簡易委託化されました。

駅舎の改修に際しては、木造の本体が復元され、物販やカフェとして使用できるスペースも設置されました。また、観光案内所を設けて、地元の観光情報を提供する役割も果たしています。2021年には、駅舎に併設されている別棟に日本酒バー「HAMA BAR」がオープンし、地域の文化を発信しています。

駅構造

肥前浜駅は、単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線からなる地上駅です。ホーム同士は跨線橋で連絡されており、下り線として通過可能な1線スルー構造を採っています。駅舎は右側、つまり西側に位置しており、木造の温もり溢れる造りです。

2022年には、西九州新幹線の開業に伴いダイヤが改正され、肥前浜駅が電化区間と非電化区間の境界となりました。これにより、当駅に停車する普通列車は、基本的に対面乗換が可能な構造になっています。この変更により、より多くの乗客が快適に利用できるようになりました。

利用状況

2016年度のデータによれば、1日あたりの平均乗車人員は196人となっており、地域住民の交通手段として利用されています。近年の利用状況についての詳細データは非公表となっていますが、地域にとって重要な駅として機能していることに変わりはありません。

駅周辺の見どころ

駅周辺には、日本三大稲荷の一つである祐徳稲荷神社がありますが、駅からは3キロ弱の距離があり、徒歩でのアクセスが難しいため、連絡交通機関の整備が望まれています。バス停は駅から15分ほどの距離にありますが、案内が不足しているのが現状です。

また、国道207号沿いには、肥前浜宿や伝統的な建物が残る地域があり、歴史と文化に触れることができます。これらの地域は国の重要伝統的建造物群保存地区にも選定されており、観光資源が豊富です。

隣接する駅

肥前浜駅は、長崎本線の肥前鹿島駅と肥前七浦駅に挟まれています。また、観光特急「36ぷらす3」と「ふたつ星4047」の停車駅でもあり、特に観光客にとって利用価値の高い駅となっています。

肥前浜駅は、地域の交通の要所として機能しながら、観光地へのアクセスを提供しています。これからも地域の発展に寄与し続けるでしょう。

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