自動車技術会

公益社団法人自動車技術会

公益社団法人自動車技術会（じどうしゃぎじゅつかい、Society of Automotive Engineers of Japan, Inc.）は、日本の自動車技術に関わる専門家や学生が集う公益社団法人です。一般的には「自技会」や英語の略称「JSAE」で知られています。この組織は、技術者や研究者が情報を交換し合い、研究成果を発表するための場所を提供しております。

概要

自技会は、2020年6月時点で49,217名の個人会員と702社の法人会員を有しており、国内でも有数の学術団体としての地位を築いています。会員は、自動車技術の向上と産業発展を目指して、講習会やシンポジウム、国際会議など多岐にわたる活動を行っています。また、自動車に関する各種資料の発行や、自動車規格の制定なども手掛けています。特に、米国のSAE（SAE International）をモデルにしつつ、両団体が対等な協力関係にあることが強調されています。

沿革

自技会は1947年に設立されました。当初、設立目的は学術文化の振興、産業経済の発展、国民生活の向上に寄与することでした。設立当時の会員数は1,500名程度でしたが、日本の自動車産業が成長するに伴い、会員数は飛躍的に増加し、現在に至っています。2011年には公益社団法人に移行し、さらに影響力を強めました。

また、自動車業界における國際的な活動にも力を入れており、日本学術会議への登録や、日本工学会への加盟を果たしています。国外では国際自動車技術会連盟（FISITA）やアジア太平洋自動車技術会議（APAC）のメンバーとしても活躍しています。自動車技術に関する規格の制定や、国際標準化機構（ISO）の審議団体としても重要な役割を果たしています。

近年の活動

自技会は、特に技術者や研究者の育成に力を入れており、2003年から毎年「全日本学生フォーミュラ大会」を開催しています。これは学生が自らの技能を試す機会として多くの支持を集めています。また、2008年からは小学生を対象とした「キッズエンジニア」プログラムを実施し、ものづくりへの興味を育む活動を行っています。

歴代会長

自技会の歴代会長には、自動車業界の著名な人物が名を連ねています。初代会長は日産[[自動車]]の浅原源七氏で、続いてトヨタ[[自動車]]の豊田喜一郎氏など、多くの著名な経営者や技術者がこの役職を経験しています。このように、自技会は技術者の育成と業界の発展に貢献する組織として、長い歴史を持っています。

まとめ

公益社団法人自動車技術会は、日本における自動車技術の向上と、技術者の育成に貢献する重要な団体です。今後も新たな技術や基準の策定に寄与し、若い世代への教育・啓蒙活動を推進し続けることで、産業界への影響力をさらに高めていくことでしょう。

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