舞鶴市立東図書館

舞鶴市立東図書館：地域に根付く学びの拠点

舞鶴市立東図書館は、京都府舞鶴市東舞鶴にある公共図書館です。東舞鶴市街地の北東部、府道21号線松島橋の南側に位置し、舞鶴東港のすぐ近くに立地しています。この図書館は、舞鶴市立図書館を構成する施設の一つであり、地域住民にとって重要な学習と情報収集の拠点となっています。

多様な資料と設備

東図書館は、一般図書や児童図書はもちろん、海洋・港湾に関する資料を豊富に所蔵する海洋資料室を備えています。この海洋資料室は、近隣にある海上保安庁第八管区海上保安本部と連携し、世界水路の日や水路記念日といったイベントに合わせて、企画展示などを開催するなど、地域社会への貢献も積極的に行っています。

館内はバリアフリー設計となっており、自動ドア、点字ブロック、車いす用スロープ、身障者用トイレなどが設置され、誰もが快適に利用できる環境が整えられています。図書館コーナー以外にも、読書コーナー、視聴覚コーナー、対面朗読室、研修室、書庫といった様々な施設があり、利用者のニーズに応じたサービスを提供しています。

開館時間とアクセス

開館時間は、平日は午前10時～午後6時（金曜日：午前9時30分～午後7時）、土曜日と日曜日は午前10時～午後6時です。休館日は木曜日、祝日（土曜日・日曜日を除く）、図書整理日（12月を除く各月の最終火曜日）、年末年始、特別整理期間となっています。

アクセスは、京都交通バス市場循環線、高浜線、田井・野原線、三浜線、朝来循環線の「松島」停留所から徒歩3分です。また、来館者用の駐車場も建物東側に用意されています。

分館と連携

東図書館以外にも、舞鶴市内には中分館と南分館の2つの分館が設置されています。

中分館は、中舞鶴にある中央公民館（中総合会館）1階にあり、舞鶴市立図書館の中で最も開館日が多いのが特徴です。南分館は、東舞鶴駅南側の南公民館に位置しています。両分館とも、それぞれ独自の開館時間と休館日を設定しています。2010年度のデータでは、中分館の年間入館者数は4,765人、年間貸出冊数は11,863冊、南分館の年間入館者数は3,632人、年間貸出冊数は9,097冊でした。

図書館の取り組み

東図書館では、地域住民へのサービス向上に努めており、子供たちを対象としたユニークなイベントも実施しています。「としょかんでおみせやさん」という催しでは、図書館ボランティアと協力して、子供たちが図書館内で通用する金券を使って、工作本に掲載された作品を購入できる仕組みを提供しています。単なる遊びの場ではなく、自作できることを伝え、関連図書の貸し出しを促進する、学習と遊びを組み合わせた取り組みです。

沿革

東図書館は1946年（昭和21年）9月に舞鶴市立東図書館として設置され、その後、1980年（昭和55年）4月に南分館、2003年（平成15年）3月に中分館が設置されました。1989年（平成元年）4月には建物を新築、1991年（平成3年）3月には電算システムを導入するなど、時代の変化に合わせて図書館の機能向上を図ってきました。近年では、インターネット予約サービスの開始や、海洋資料室を活用した企画展示など、積極的な情報発信とサービス提供にも力を入れています。2021年には、舞鶴市議会で図書館の本館統合の検討が明らかになり、今後の図書館のあり方が注目されています。

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