花田秀虎

花田秀虎（はなだ ひでとら）は、2001年10月30日生まれ、和歌山県出身のアメリカンフットボール選手です。NCAA（全米大学体育協会）のコロラド州立大学でディフェンシブタックルとしてプレーしています。彼のスポーツキャリアは、相撲からアメリカンフットボールへの異例の転向によって特徴づけられます。

生い立ちとアマチュア相撲時代

花田は、レスリングで全国優勝経験を持つ父と、柔道指導者の母というスポーツ一家に生まれました。幼少期から様々な格闘技に親しみ、特に相撲に打ち込みました。小学校2年生の時には、地元のわんぱく相撲で優勝しています。

和歌山県立和歌山商業高等学校に進学後も相撲を続け、2018年と2019年には世界ジュニア相撲選手権大会の無差別級で連覇を達成しました。その後、日本体育大学に進学し、2020年の全日本相撲選手権大会では、大学1年生にしてアマチュア横綱という快挙を成し遂げました。これは1984年の久嶋啓太以来、36年ぶり2人目の記録です。さらに、2022年のワールドゲームズでは、重量級決勝で大学の先輩である中村泰輝選手を破り、優勝を果たしました。

アメリカンフットボールへの転向

花田は、中学校時代からアメリカンフットボールとNFLに強い関心を持っていました。2022年3月には、アメリカンフットボール未経験ながら、Xリーグの合同トライアウトに参加しました。当初は、大相撲で横綱になり、その後NFLに挑戦するという夢を描いていましたが、「若く、最も成長できる時期に自分の可能性を試したい」という思いから、2022年9月に相撲との両立を断念し、アメリカンフットボールに専念することを決意しました。

日本体育大学の相撲部には在籍したまま事実上の休部状態となり、相撲の稽古を一旦休止しました。しかし、将来的にはNFLと横綱の「二刀流」を目指しています。

2023年1月には、アメリカのアイビー・リーグとの親善試合である「ドリームボウル」の全日本選抜に選ばれましたが、試合には出場しませんでした。また、同年2月には日本国内で、3月にはカナダで開催されたCFL（カナディアン・フットボール・リーグ）のコンバインに参加しました。

2023年7月には、日本体育大学を休学し、NCAAディビジョンIに所属するコロラド州立大学に編入することが決定し、現在に至ります。

その他

大相撲の元横綱・若乃花（三代目）であり、アメリカンフットボール経験者でもある花田虎上（はなだ まさる）とは、名前や経歴が似ていますが、血縁関係はありません。しかし、2022年には花田虎上と対面し、アドバイスを受けています。

花田秀虎の今後の活躍に目が離せません。

脚注

Colorado State Rams bio

花田 秀虎　Hidetora Hanada (@hnd_hdtr) - X（旧Twitter）

はなだ ひでとら Hidetora Hanada (@torajiro.hanada) - Instagram

花田秀虎 (100077419488315) - Facebook

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