英英辞典

英英辞典とは

英英辞典は、英語の単語やフレーズを英語で定義し、解説する辞典です。英語を母語とする人にとっては、自国語の辞書、つまり国語[[辞典]]として機能します。しかし、日本では、主に英語学習者向けの辞典を指すことが多いです。

概要

英語学習者向けの英英辞典は、単語の定義に使われる語彙を易しいものに限定したり、文法やコロケーション（単語の自然な組み合わせ）の情報を詳細に記載したりするなど、英語を母語としない学習者が理解しやすいように様々な工夫が凝らされています。これらの辞典は、単に単語の意味を伝えるだけでなく、英語の語法やニュアンスを学ぶ上で非常に役立ちます。

日本でも、研究社の新英英辞典のように国内で制作されたものも存在しますが、その数は少なく、多くは欧米で制作された辞典に日本語の解説や付録を加えたものです。

主な英英辞典

英英辞典は、大きく分けて母語話者向けと学習者向けの二つに分類できます。

母語話者向け英英辞典

オックスフォード[[英語辞典]] (OED)：最も包括的な英語辞典の一つで、英語の歴史的な変遷を詳細に記録しています。
オックスフォード英英辞典 (ODE)：OEDを基に、より現代的な語彙と用法に焦点を当てています。
アメリカ英語辞典 (DAE)：アメリカ英語に特化した辞典で、アメリカ独特の語彙や表現を収録しています。

学習者向け英英辞典

オックスフォード現代英英[[辞典]] (OALD)：学習者向け英英辞典の代表的なもので、語彙の制限や文法情報の詳細な解説が特徴です。
ロングマン現代英英[[辞典]] (LDOCE)：語彙の定義に使われる単語を制限し、視覚的な情報も豊富に提供しています。
ロングマン現代アメリカ英語辞典 (LAAD)：アメリカ英語に焦点を当てた学習者向けの辞典です。
コリンズ・コウビルド英英辞典 (CCAD)：実際の英語の使用例を重視し、自然な英語表現を学ぶのに役立ちます。
マクミラン英英辞典 (MEDAL)：語彙の頻度情報を提供し、学習者が優先的に学ぶべき単語を把握できます。
ケンブリッジ英英辞典 (CALD)：ケンブリッジ大学出版局が提供する学習者向け辞典です。
ウェブスター現代英英辞典：ウェブスター辞典の現代版で、包括的な語彙を収録しています。

英英辞典の選び方と使い方

英英辞典を選ぶ際には、自分の英語レベルや学習目的に合ったものを選ぶことが大切です。初心者であれば、語彙や文法が易しい学習者向けの辞典を選ぶと良いでしょう。中級以上の学習者であれば、より詳細な情報が掲載された辞典を選ぶと、より深く英語を理解することができます。

また、英英辞典を使う際には、単語の意味を理解するだけでなく、例文やコロケーションも確認するようにしましょう。これにより、単語のニュアンスや自然な使い方を学ぶことができます。

参考文献

岩崎研究会 編『英語辞書の比較と分析 第1集』研究社、1981年。doi:10.11501/12580710。
岩崎研究会 編『英語辞書の比較と分析 第2集』研究社、1981年。doi:10.11501/12580711。
岩崎研究会 編『英語辞書の比較と分析 第3集』研究社、1989年。doi:10.11501/12580712。

関連項目

英語
Table Alphabeticall
ロバート・コードリー
インク壺言葉
ジョン・ブロカー
ヘンリー・コッカラム
岩崎民平
辞典 (国語[[辞典]])
英和[[辞典]]
和英[[辞典]]

外部リンク

ELEXIS – European Lexicographic Infrastructure (英語)

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