荊芥連翹湯

荊芥連翹湯（けいがいれんぎょうとう）は、漢方の処方薬の一つであり、医療用医薬品と一般用医薬品として提供されています。この薬は独特の苦味を持つため、服用しやすい錠剤タイプも存在します。

構成と作用

荊芥連翹湯は、多様な生薬の組み合わせによって、以下の効果を発揮します。

解熱・抗炎症作用: 荊芥と連翹は、体内の熱を冷まし、炎症を鎮める効果があります。
解毒作用: 黄連解毒湯の成分が、体内の毒素を取り除きます。
血液補強: 四物湯の成分が、血液を補い、体力を向上させます。
鎮痛作用: 防風と白芷が、痛みを和らげます。
去痰作用: 枳実と桔梗が、痰を取り除き、呼吸を楽にします。
鼻づまり解消: 薄荷が、鼻の通りを良くします。
消化器保護: 甘草が、消化器を保護し、胃腸の不調を改善します。

適応症

荊芥連翹湯は、体力中等度以上で、皮膚の色が浅黒く、手足の裏に脂汗をかきやすい、腹壁が緊張しているといった特徴を持つ人に適しています。具体的には、以下の症状に効果が期待できます。

副鼻腔炎（蓄膿症）
慢性鼻炎
慢性扁桃炎
ニキビ

構成生薬

荊芥連翹湯は、以下の17種類の生薬から構成されています。

荊芥（けいがい）
柴胡（さいこ）
川芎（せんきゅう）
当帰（とうき）
地黄（じおう）
芍薬（しゃくやく）
白芷（びゃくし）
防風（ぼうふう）
薄荷（はっか）
山梔子（さんしし）
黄芩（おうごん）
桔梗（ききょう）
連翹（れんぎょう）
甘草（かんぞう）
枳実（きじつ）
黄柏（おうばく）
黄連（おうれん）

関連医薬品

その他、鼻炎や呼吸器系の症状に用いられる漢方薬として、辛夷清肺湯や清肺湯があります。

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