萩原麻未

萩原麻未

萩原麻未（はぎわら まみ、1986年12月2日 - ）は、日本を代表するピアニストの一人。広島県出身で、その才能は幼少期から開花し、数々の国際的な舞台で活躍している。

生い立ちと音楽への目覚め

1986年、萩原麻未は広島市内の病院で誕生し、その後呉市で育つ。5歳でピアノを始め、高松和、田中美保子らに師事。その数ヶ月後には、早くも「みはらジュニアピアノコンクール」でpf会賞を受賞し、その才能の片鱗を見せた。1993年に広島市へ転居し、小嶋素子に師事。着実に実力を伸ばしていく。

海外留学と研鑽の日々

2005年、萩原は広島音楽高等学校を卒業後、文化庁海外新進芸術家派遣員としてフランスへ留学。ジャック・ルヴィエとイタマール・ゴランという名教師に師事し、室内楽を深く学んだ。2010年6月には、パリ国立高等音楽・舞踊学校の修士課程を首席で修了。その後も研鑽を続け、2011年から2013年までロームミュージックファンデーションの奨学生として、同学校の室内学科およびパリ地方音楽院室内学科に在籍。2014年には、モーツァルテウム音楽院を卒業。

輝かしい受賞歴

萩原麻未の才能は、数々のコンクールでの受賞によって証明されている。1992年の「みはらジュニアピアノコンクール」でのpf会賞受賞を皮切りに、1996年の中国ユース音楽コンクール金賞・最優秀賞、PTNAピアノコンペティション全国決勝大会での金賞第一位（1996年、1998年）など、幼少期からその才能を発揮。2000年には、イタリア・パルマドーロ国際コンクールピアノ部門で史上最年少優勝（13歳）という快挙を成し遂げた。2010年には、第65回ジュネーブ国際音楽コンクールピアノ部門で日本人として初優勝し、世界的な注目を集めた。その後も、2012年にホテルオークラ音楽賞、出光音楽賞を受賞、文化庁長官表彰（国際芸術部門）を受けるなど、その功績は高く評価されている。

多彩な活動とメディア出演

萩原麻未は、ソロ活動のほか、室内楽奏者としても精力的に活動している。その演奏は、国内外の聴衆を魅了し続けている。また、テレビ出演も多数あり、NHK総合「目撃!日本列島」、NHK Eテレ「ららら♪クラシック」、テレビ朝日「題名のない音楽会」、NHK BSプレミアム「クラシック倶楽部」などに出演。2020年には、バッケンモーツアルト「からす麦のクッキー」のCMにも出演している。

私生活

夫はヴァイオリニストの成田達輝。2021年5月21日には長女を出産し、公私ともに充実した日々を送っている。

萩原麻未は、その卓越した音楽性と豊かな表現力で、これからも多くの人々を魅了し続けるだろう。

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