蔵前橋

蔵前橋

蔵前橋は、東京都台東区蔵前一丁目と墨田区横網一丁目を結び、隅田川を跨ぐ橋梁です。東京都道315号御徒町小岩線（蔵前橋通り）がこの橋を通っています。

特徴

蔵前橋は、その独特な外観で知られています。橋全体が稲の籾殻を連想させる鮮やかな黄色に塗装されており、遠くからでも目を引きます。また、1954年9月から1984年12月まで西詰に蔵前国技館が存在したことから、高欄には力士のレリーフが施されており、歴史的な背景を感じさせます。

歴史

現在の蔵前橋は、関東大震災後の復興計画の一環として架橋されました。それ以前は、「富士見の渡し」と呼ばれた渡船場がこの場所にありました。2023年9月には、その歴史的・文化的価値が認められ、土木学会選奨土木遺産に認定されています。

構造

蔵前橋は、鋼・コンクリート道路橋であり、以下の形式で構成されています。

3径間連続上路式ソリッドリブ2ヒンジアーチ
上路式コンクリート固定アーチ

主要な諸元は以下の通りです。

橋長: 173.2 m
支間: 50.902 m（鋼アーチ最大支間）/ 12.192 m（コンクリートアーチ支間）
幅員: 22.0 m
活荷重: 一等橋（TL-12 / 大正8年制定街路構造令）

建設

蔵前橋は、1924年9月に着工し、1927年11月に竣工しました。施工主体は東京市復興局であり、設計は井浦亥三が担当し、施工は石川島造船所が手がけました。

位置

蔵前橋は、隅田川において、上流側の駒形橋と厩橋、下流側の蔵前専用橋と隅田川橋梁の間に位置しています。

参考文献

蔵前橋詳細データ
土木学会付属土木図書館デジタルアーカイブス

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