虎の穴

タイガーマスクに登場する悪役レスラー養成機関「虎の穴」とは

「虎の穴」は、梶原一騎原作、辻なおき作画の漫画およびアニメ『タイガーマスク』に登場する、悪役レスラーを養成する架空の組織です。

設定

本拠地はスイスのアルプス山中にあり、翼を持った巨大な虎のモニュメントが象徴です。この虎は「虎の強さ、鷲の翼、蛇の狡猾さ」を意味します。世界各地に支部を持ち、日本支部は東京の「国際貿易センター」内に「ミスターX事務所」として存在します。

「虎の穴」では、世界中から集められた孤児たちを、10年計画で悪役レスラーに育成します。訓練は過酷を極め、多くの者が命を落としたり、再起不能になったりします。生き残った者は、ライオンとの格闘や回転ノコギリ付きのベルトコンベアを走るなどの、さらに過酷な訓練を受けます。組織の全貌は原作では不明瞭ですが、アニメ版では世界的な悪のシンジケート「虎」の一部門とされています。

組織の目的は、悪役レスラー育成の他に、麻薬精製、ダイヤモンド鉱山の経営、要人買収など多岐に渡ります。「虎」の首領はイタリアのマフィアの大ボスと言われていますが、詳細は不明です。最後は、タイガーマスクと全日本プロレスのレスラーたちによって本部が壊滅しました。

名前と掟

「虎の穴」の名前は、イギリスの「ビリー・ライレージム」（通称「蛇の穴」）と、故事「虎穴に入らずんば虎児を得ず」に由来します。

「虎の穴」には以下の掟があります。

常に残虐な悪役として戦うこと
ファイトマネーの50%を上納金として納めること

掟を破ると裏切り者とみなされ、刺客レスラーから制裁を受けます。タイガーマスクも、子供たちを救うために上納金を使い込んだことで、組織から命を狙われることになりました。

アニメ版「虎の穴」

アニメ版では、ボスは国籍不明のプロレスラーで、強すぎるために自ら「虎の穴」を築き上げたとされています。後に覆面レスラー「タイガー・ザ・グレート」としてタイガーマスクと対戦します。

「虎の穴」の幹部

ミスターX：極東地区担当マネージャー。タイガーマスク抹殺のため刺客を送り込む。
ボス：「虎の穴」の創設者で、最強のレスラー「タイガー・ザ・グレート」でもある。
赤いマスクの3人の支配者：「虎の穴」が生み出した「幻の三人のタイガー」。

「虎の穴」出身の主なレスラー

タイガーマスク
* イエロー・デビル

その他、多数の刺客レスラーが存在します。

社会への影響

『タイガーマスク』のアニメ化により、「虎の穴」は猛特訓で選手を養成する場所の代名詞となりました。同人ショップ「とらのあな」や、阪神タイガースの施設「タイガース・デン」など、様々な場所に影響を与えています。

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