蝶結び

蝶結び（ちょうむすび）

蝶結び、または蝶々結びは、紐の両端をつなぐ一般的な結び方であり、その見た目から「花結び」とも呼ばれます。英語圏では、靴紐を結ぶ際に使われることから「シューレース・ノット」や「ボウ・ノット」といった名称で知られています。

蝶結びの結び方

1. まず、紐の端と端を交差させ、一重結びを作ります。この時、左側の端が手前に、右側の端が奥に出ている状態から始めます。
2. 次に、両端をそれぞれ二つ折りにします。右側のループが左側のループを囲むように配置します。
3. 左側のループの根元部分、端に近い方を右側に引き出すと、蝶結びが完成します。

蝶結びの特徴と用途

蝶結びは、本結びの両端を引き解けの状態にしたものと考えることができます。そのため、蝶結びの両端を外側に引くと結び目が解けて一重結びになり、蝶結びの状態から両端をそれぞれのループ側に引くと本結びになります。

ただし、本結びと同様に、蝶結びも結び方を間違えると「縦結び」になってしまうことがあります。これは、二つの引き解け部分を作るときに紐の上下を間違えることが原因です。縦結びになると、ほどけやすくなるため注意が必要です。

蝶結びは、主に紐の端と端を結び、物を縛る際に使用されます。特に靴紐を結ぶ方法として広く利用されており、結んだ後に両側のループを軽く結んでおくと、ほどけにくくなります。その他、書類を綴じたり、風呂敷やリボンを結ぶ際にも用いられます。

関連する結び方

片花結び: 本結びの片側だけを引き解けの状態にした結び方です。
二重花結び: 靴紐を結ぶ際や登山時など、より強度を高めたい場合に用いる結び方です。本結びに対する外科結びと似ていますが、外科結びが最初に二回通すのに対し、二重花結びでは後から二回通す点が異なります。

参考文献

羽根田治『アウトドア・ロープテクニック』 山と溪谷社、1999年。ISBN 978-4635043052。
羽根田治『結び方全書―暮らしに使える170の結び』 池田書店、2009年。ISBN 978-4262152257。
小暮幹雄『暮らしに役立つひもとロープの結び方』 新星出版社、2001年。ISBN 978-4405070783。

外部リンク

パッケージプラザ 蝶結び - ウェイバックマシン（2007年9月9日アーカイブ分）

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