蟹江町立蟹江小学校

蟹江町立蟹江小学校の概要

蟹江町立蟹江小学校（かにえちょうりつ かにえしょうがっこう）は、愛知県海部郡蟹江町城4丁目の500番地に位置する公立の小学校です。近鉄名古屋線の近鉄蟹江駅から西に約200メートルの距離にあり、周囲には古い町並みと新しいマンションが混在する地域が広がっています。この学校の歴史は1872年にさかのぼり、同年に創立された精勤学校を祖としています。1873年には舟入小学校と新蟹江小学校が共に設立され、蟹江町の教育の基盤が築かれました。

歴史

蟹江小学校の歴史は長く、数回の名称変更を経て現在に至っています。1872年に創設された精勤学校は、1887年に蟹江学校と舟入学校が合併し、それから1892年には蟹江尋常小学校と改名されました。1909年には蟹江尋常高等小学校に変更され、1941年には蟹江国民学校、1947年には現在の蟹江小学校に改称されました。長い歴史の中で、数多くの校舎が建設され、教育内容も進化を続けています。

1947年には校歌が制定され、作詞はサトウハチロー、作曲は山田耕筰が担当しました。この校歌は地域の他の小学校にも共通して利用されており、各校名が歌の最後に当てはめられます。1979年には蟹江小学校から蟹江町立学戸小学校が分離し、新たな教育機関として独立しました。

校舎と設備

校舎は北校舎、管理棟、中校舎の三つの主要な建物で構成され、校庭には利用可能なプールがあります。校舎の配置は北側に北校舎、南側に管理棟、中央に中校舎があります。また、プールの近くには公園があり、学校の生徒たちは休み時間に自由に遊ぶことができます。

特に校歌を作る際には、教育委員会の設立後、校歌は1953年に正式に制定され、以来今日に至るまで多くのシーンで歌い継がれています。

特色

蟹江小学校では、休み時間を「放課」と呼ぶユニークな文化があります。多くの学校が持つ「中休み」や「2休」とは異なり、長い休憩時間は「大放課」と名付けられています。さらに昼食を取る時間は「昼放課」として親しまれています。

また、学校内には「あおいくま」という像があります。この像は、当初茶色に塗られていたものが、劣化のため白くなり、最終的に青色に塗られました。その由来は、「あおいくま」という名称が、挫けずに頑張るという思いを込めた五つの言葉の頭文字から来ています。この像についてはその正確な製作時期は不明ですが、学校生活のシンボルとして親しまれています。

毎年1月には餅つき会が行われており、地域の伝統行事を学校が支えていることも特徴の一つです。しかし、2020年度は新型コロナウイルスの影響で中止となりました。このように、蟹江小学校は地域に根付いた歴史と文化を尊重し、多様な教育活動を通じて子どもたちを育てています。

まとめ

蟹江町立蟹江小学校は、その歴史ある教育機関として地域に深く根付いており、与えられる教育内容や文化、校歌など、様々な面で成果を上げてきました。未来を担う子どもたちに対し、質の高い教育を提供することに力を入れています。

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