行け!ゴッドマン

行け!ゴッドマン

『行け!ゴッドマン』（いけ ごっどまん）は、1972年10月5日から1973年9月28日までの間、日本テレビ系の子供番組『おはよう!こどもショー』内で放送された特撮ドラマです。製作は東宝で、全52話、260回放送された本作品は、各エピソードが約5分間で、週に6回または3日間で3回の放送スタイルが特徴でした。

概要

この番組は、子供たちを救うためにファイヤーゴッド星からやってきた超人ゴッドマンの活躍を描いています。ゴッドマンは、怪獣や宇宙人に襲われる子供たちを守るために戦い、視聴者に勇気と希望を与えました。本作品は、先代の『レッドマン』と同様のコンセプトを持っていますが、円谷プロダクションではなく、東宝企画によって制作されたため、登場する怪獣はゴジラシリーズを始めとした東宝特撮映画からのキャラクターが中心になっています。

放送当初、予算が若干増加し、新しい怪獣やミニチュアが使用されることで、視覚的にも楽しませる要素が強化されました。また、特に本作に登場した怪獣は、子供向けバラエティ番組『ちびっこスペシャル』に登場した怪獣・テラインコグニータとの関連があるとも言われています。

2007年には、人気アニメ『らき☆すた』の中で主題歌がカバーされたことにより再注目を浴びました。その後、2008年にはDVD-BOXが発売され、新作も制作されるなど、長きにわたって愛され続けています。

主な登場キャラクター

ゴッドマン

ゴッドマンは、怪獣が出現すると飛来し、子供たちを守るスーパーヒーローです。彼の外見は特徴的で、銀白色の髪型に青いサングラス状のゴーグル、銀色の顔、そして炎のように見える赤い身体を持っています。ゴッドマンは「ゴッドマン 拡・大!」の掛け声で巨大化することができるものの、両足首に付けた金属製のアンクレット「ゴッドリング」を外されると、巨大化ができず元の大きさに戻ってしまいます。そのため、しばしばピンチに陥る場面も見受けられましたが、子供たちに助けられることで乗り越えてきました。彼の行動はしばしばヒーローらしからぬものもあり、敵に対して大胆な攻撃を行うこともありました。

子供たち

子供たちは毎回「その1」の冒頭で怪獣に襲われ、ゴッドマンに助けを求めます。彼らは本編の展開にはあまり深く関わらず、少し心配そうに戦いを見守ったり、勝利を喜ぶ姿が描かれています。時折、解説する怪獣おじさんが本編に登場し、子供たちとともにセリフを交わす回もあり、ドラマ的な要素が強まるシーンもありました。

登場怪獣

本作には東宝特撮映画の怪獣たちが様々に登場し、オリジナルの怪獣たちと対峙します。その中には、知名度の高いキャラクターも少なくなく、子供たちの記憶にも刻まれました。

スタッフ

本作品の監督には久松正明や津島平吉、佐原博泰らが名を連ね、音楽は山下毅雄が担当しました。怪獣デザインは利光貞三が行い、主題歌は藤公之介が作詞、山下毅雄が作曲したものが使用されています。

再放送と映像ソフト

本作は、2001年からCSのファミリー劇場で再放送をされており、同年、漫画家の眠田直によると、一度に6話分がまとめて放送されていました。さらに、2017年からはYouTubeの「タコラチャンネル」で不定期配信も行われています。映像ソフトは1990年代にLD-BOXやDVD-BOXとしてリリースされ、多くのファンが視聴できる機会が設けられました。

結論

『行け!ゴッドマン』は、特撮番組として子供たちのみならず、多くの視聴者に愛された作品であり、特撮ヒーローの多様性や東宝特撮の魅力を感じさせる内容となっています。長年経った今でもその記憶は色あせず、新しい世代にも伝わる魅力があります。

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