表裏一体

ゆず40thシングル「表裏一体」：アニメ『HUNTER×HUNTER』との強力タッグ

2013年12月25日、ゆずの40枚目のシングル「表裏一体」がリリースされました。このシングルは、人気アニメ『HUNTER×HUNTER』とのコラボレーションが大きな特徴です。劇場版『HUNTER×HUNTER -The LAST MISSION-』の主題歌、そしてテレビアニメ『HUNTER×HUNTER』（日本テレビ系）のエンディングテーマとして起用され、大きな話題となりました。

リリースに先立ち、2013年9月29日に行われたYUZU ARENA TOUR 2013 GO LANDのファイナル公演にて、その発売がサプライズ発表されました。当初は2014年1月発売予定でしたが、2013年10月9日に先行配信されたTVサイズバージョンの好評を受け、発売時期が前倒しされたという経緯があります。

楽曲制作においては、『HUNTER×HUNTER』が持つ“光と闇”というテーマが大きなインスピレーション源となったそうです。ゆずのメンバー自身も、このテーマに共感し、楽曲に込めた想いは深く、楽曲に表れている重厚さと繊細さのバランスは、まさに「表裏一体」を体現していると言えるでしょう。

シングルは通常盤と、限定生産盤であるHUNTER×HUNTER盤の2種類で発売されました。HUNTER×HUNTER盤には、ゆずの楽曲に加え、『HUNTER×HUNTER』の声優陣（潘めぐみ、伊瀬茉莉也、宮野真守、浪川大輔）が歌うゆず書き下ろし楽曲「約束の唄」も収録されています。アニメファンにとってもたまらない内容となっています。

オリコン週間チャートでは、「REASON」以来3作ぶりに2週連続トップ10入りを果たすなど、商業的な成功も収めました。しかし、プロモーション活動は同時期のシングルと比較して控えめだったと言われています。「ミュージックステーションスーパーライブ」への出演は果たしたものの、楽曲の披露は叶わず、それまで続いていた『Mステ』でのシングル発売時出演は途絶えました。テレビで披露されたのは、2014年2月16日放送の『LIVE MONSTER』のみという、異例の展開となりました。

通常盤には、ゆずの楽曲として「表裏一体」と「値札」の2曲が収録されています。「値札」は、ゆずの路上時代から演奏されていた楽曲で、ゆずのキャリアの初期を垣間見れる貴重な一曲です。

一方、HUNTER×HUNTER盤には、「表裏一体」に加え、「REASON」、「流れ星キラリ（ゆずバージョン）」、「約束の唄」、そしてそれぞれのインストゥルメンタルバージョンやピアノアレンジバージョンなどが収録されており、まさに豪華盤と言える内容です。

さらに、TVサイズバージョンの「表裏一体」は、2013年10月9日に配信限定シングルとしてリリースされました。アニメ放送開始翌日からの配信開始という迅速な対応も、このシングルに対する力の入れようを表しています。ジャケット写真には、『HUNTER×HUNTER』のキャラクターがデザインされ、アニメファンにも配慮が行き届いた作品となっています。

「表裏一体」は、音楽性、アニメとのコラボレーション、そしてプロモーション戦略という点において、ゆずのキャリアの中でも特筆すべきシングルと言えるでしょう。楽曲そのもののクオリティはもちろんのこと、様々な要素が絡み合い、大きな成功を収めた作品として、ゆずの歴史に刻まれたと言えるでしょう。

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