西山真一

西山真一について

西山真一（にしやましんいち、1906年 7月20日 - 1989年 4月19日）は、日本の洋画家であり、日本芸術院の会員として知られています。出身地は福井県鯖江市であり、福井師範学校（現在の福井大学教育地域科学部）を卒業しました。彼の芸術的なキャリアは、人物画から始まり、後に風景画に移行した点が特徴的です。

学生時代と初期の活動

西山は、学生時代に鈴木千久馬と辻永に腕を磨くことによって、画家としての基礎を形成しました。1950年代初頭、彼は帝国美術展（帝展）に初めて出品し、1931年には初入選を果たしました。この入選は、彼の画家としての活動が本格的に始まるきっかけとなり、その後の展覧会においても徐々に名を知られるようになりました。

パリ留学と風景画への転身

戦後、彼はフランスのパリに留学し、その経験が彼の芸術スタイルに大きな影響を与えました。パリでの生活は、彼にとって新しい視点や技法を得る貴重な機会となり、人物画から風景画へとテーマをシフトさせることになりました。彼の作品は、明るい色使いや独自の視点を取り入れた印象的なものとなり、観る者に強い印象を与えるものとなりました。

評価と受賞歴

1980年には、日本芸術院賞を受賞し、1984年には日本芸術院の会員として認められることになります。これらの受賞は、彼の作品の質の高さと、日本の洋画界における影響力を示すものでした。また、光風会の常任理事を務め、その活動にも尽力していました。

画集と関連項目

彼の画業をまとめた一冊として、2000年に発表された『西山真一画集』（六芸書房）が存在します。この画集には、彼の代表作や創作の過程が紹介されており、彼の芸術的な歩みを振り返るための貴重な資料となっています。