見つめていたい

楽曲「見つめていたい」

「見つめていたい」（原題: Every Breath You Take）は、イギリスのロックバンド、ポリスによる楽曲です。この曲は1983年のアルバム『シンクロニシティー』からの最初のシングルとして登場し、イギリスでは4週連続で1位を獲得し、アメリカのビルボードでも8週間連続の1位を記録しました。スティングはこの曲で1984年のグラミー賞において、最優秀楽曲賞および最優秀ポップ・デュオ/グループ賞を受賞しています。

『ローリング・ストーン』誌による「史上最高のロックソング500曲」では84位、Billboard's All Time Top 100では25位にランクインするなど、音楽界において確固たる地位を築いています。また、BMIの調査によると、20世紀にアメリカのテレビやラジオで最も多く流れた曲の中で15位に、2012年にBBC Fourが放送した『ザ・リッチエスト・ソングス・イン・ザ・ワールド』では、音楽著作権によって最も収益を上げた曲の第8位に選出されています。

歌詞の解釈

曲の解釈にはいくつかの側面があります。初めは、天使や親、あるいは親切な人が愛する相手を見守るという意味が込められていると考えられていました。また、恋人、特に別れた恋人を見守りたいというラブソングとしても理解されています。しかし、実際の英語の歌詞では「悪意を持って監視する人間」、すなわちストーカーの視点が描かれています。この歌のインスピレーションは、スティング自身の結婚生活の破綻に基づいていると言われています。

音楽的背景

デモ音楽の段階でシンセサイザーが活用されており、ギターパートはアンディー・サマーズがバルトーク・ベーラの影響を受けて作成しました。このギターパートは「見つめていたい」の特徴的な音として認識されています。音源のCD化時には、実際に録音された音よりも約半音低くなっているため、ライブで演奏される際にはCDよりも少し高い音に聞こえます。ライブ版は『ポリス・ライヴ』のディスク2に収録されており、1983年11月にアトランタで録音されたものです。

ミュージックビデオ

この楽曲のミュージックビデオはゴドレイ＆クレームが監督を務め、モノクロの映像美が大きな評価を受けました。MTV（1999年）やVH1（2002年）では、これを歴史上最も素晴らしいミュージックビデオの一つとみなし、各々がランキングの16位、33位に位置付けています。映画監督として名を馳せているダニエル・パールがこのビデオでの貢献に対してMTV cinematography awardを受賞しました。

クレジットと収録曲

楽曲のクレジットは以下の通りです。

• - スティング - ベースギター、リード・ボーカル、ピアノ、シンセサイザー
• - アンディー・サマーズ - ギター
• - スチュワート・コープランド - ドラムス

収録曲としては、7インチのシングルがA&Mからリリースされ、表題曲「見つめていたい」と「マーダー・バイ・ナンバーズ」が収められています。また、2枚組7インチにも同様の内容が収録され、ライブ音源も含まれています。これら全てが高い評価を受け続け、この楽曲の地位を確立しています。

もう一度検索