覚王山駅

覚王山駅の紹介

覚王山駅（かくおうざんえき）は、愛知県名古屋市千種区末盛通1丁目にある名古屋市営地下鉄東山線の駅で、駅番号はH15です。この駅は、名古屋の東に位置し、利用者にとって非常に便利な立地となっています。駅のインパクトカラーは薄橙色で、訪れる人々に明るい印象を与えます。

歴史

覚王山駅は1963年4月1日に開業しました。その後、2004年にはバリアフリー化が進み、2011年にはICカード「manaca」が使用可能となりました。さらに、2015年には可動式ホーム柵の使用が開始され、安全性が向上しています。駅は相対式2面2線の構造を持つ地下駅で、可動式ホーム柵が設置されています。このため、車両の接近時の安全が保たれています。

特に面白いのは、駅の東側に位置するコンコースと改札が、道路の勾配の影響で地下に作られていることです。この独特な構造は珍しく、利用者に新たな発見をもたらします。ただし、このコンコースと改札は早朝と夜間には閉鎖されるため、注意が必要です。駅には、各ホームと出入口にエレベーターが設置されており、特に西改札口に直結しています。また、西改札口の外には1軒の書店があります。

この駅は東山線の駅務区名古屋管区駅の管轄下にあり、安定した運営が行われています。

駅周辺の魅力

覚王山駅の近くには、歴史的な「日泰寺」があり、この地域は古くから栄えてきました。駅周辺にはマンションや一般住宅が立ち並ぶ住宅地区と、商業地域が混在しています。特に広小路通（愛知県道60号名古屋長久手線）沿いの道は、古い店とエスニック系などの新しい店舗が並ぶ商店街を形成。商店街組合を中心に、年に数回「覚王山まつり」というイベントも開催され、地域が活気に満ちています。毎月21日には日泰寺の縁日も行われ、多くの人々が訪れ、賑わいを見せています。

アクセスと公共交通機関

駅へアクセスするための最寄りのバス停は名古屋市営バスの「覚王山」で、複数の路線が利用可能です。例えば、池下11系統や茶屋12系統などが運行されており、通勤や観光に便利です。深夜路線もあり、夜遅くまでの移動にも配慮されている点が特徴です。

シールド工法とその特徴

覚王山駅は、名古屋市地下鉄東山線の池下 - 覚王山間において、戦後初の本格的なシールド工法が採用された地点としても有名です。この工法は、地下の工事に伴う地上への影響を最小限に抑えるために導入されました。特に、施工延長が上り線で356.7m、下り線で387.8mと、長大なトンネルが形成されています。シールド工事では一般的な鉄筋コンクリート製のセグメントが使用され、他のトンネル工事にも影響を与える技術が確立されました。

このように、覚王山駅はその歴史、地域の魅力、公共交通の便の良さ、そして技術的な特性から、名古屋市における重要な拠点となっています。本駅は通勤や観光、さらには地域の文化を感じる場所として、多くの人々に利用されています。

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