許さない

シングル『許さない』の詳細

岩崎宏美の53枚目のシングル「許さない」は1999年3月3日にリリースされ、彼女の音楽キャリアに新たな方向性をもたらしました。このシングルは、作詞をドリアン助川が担当し、さらには作曲において筒美京平が名を連ねています。筒美京平は、岩崎の音楽界における重要な支え手であり、1986年にリリースされた「夜のてのひら」以来、再び彼女のために楽曲を提供することとなりました。

岩崎は、筒美による曲作りの技術やセンスについて、「最も岩崎の声がよく鳴る部分を心得ている」と評価しており、その信頼のほどが伺えます。今回の楽曲では、特にサビの部分にファルセットを使用するという新しい試みが行われています。この新境地の開拓は、彼女の歌唱スタイルにさらなる幅を持たせ、聴く人々に新たな感動を与えることを狙ったものといえるでしょう。

カップリングと収録曲

「許さない」のカップリング曲は「春おぼろ」のライブバージョンであり、1998年12月10日にブルーノート大阪で行われたライブ録音を元にしています。このアコースティック・ギターの演奏のみで構成されたアレンジは、オリジナルの1979年版から異なる魅力を放っています。今回のシングルに収録されている全ての楽曲は、筒美京平が作曲したものであり、以下の通りです。

1. 許さない
- 作詞：ドリアン助川
- 編曲：山本健司

2. 春おぼろ (LIVE)
- 作詞：山上路夫
- 編曲：古川昌義

3. 許さない（インストゥルメンタル）

「許さない」は、シンガーソングライターや音楽ファンにとっても印象深い楽曲として記憶されており、1999年の日本の音楽シーンにおける大きな出来事の一つでした。このシングルは、岩崎宏美がこれまで築いてきた音楽の表現力を再確認させるだけでなく、新しい試みも提示する重要な作品として位置づけられています。彼女の豊かな声と新たなアプローチが一体となり、リスナーに感動を与えることとなりました。

また、このシングルのリリースは、岩崎宏美の音楽的な変化や進化を示すものでもあり、彼女自身の音楽キャリアに新たな息吹を吹き込むきっかけとなったことでしょう。シングル「許さない」がもたらした影響と、その後の彼女の音楽活動について考えると、非常に興味深いものがあります。

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