誇り高き男

誇り高き男 (1956年の映画)

『誇り高き男』（原題：The Proud Ones）は、1956年に公開されたアメリカ合衆国のシネマスコープ西部劇映画です。ロバート・D・ウェッブが監督を務め、ロバート・ライアン、ジェフリー・ハンターなどが出演しています。ヴァーン・アサナスの小説『不屈の人々』（原題：The Proud Ones）を原作としています。

あらすじ

舞台はカンザス州の小さな町。保安官キャス・シルバー（ロバート・ライアン）は、新しく開通した鉄道によって、テキサスからの住民が到着することに警戒していました。なぜなら、それが新たな問題の火種になる可能性があるからです。町の酒場経営者「正直者」ジョン・バレット（ロバート・ミドルトン）は、この状況をビジネスチャンスと捉え、私欲のために暗躍します。

保安官シルバーとバレットの間には過去の因縁があり、バレットはシルバーを排除しようと画策していました。さらに、シルバーの抱える問題はそれだけではありません。副保安官サッド・アンダーソン（ジェフリー・ハンター）は、かつてシルバーが射殺したガンマンの息子だったのです。サッドは、シルバーが父親を丸腰で撃ったと信じており、復讐の機会を虎視眈々と狙っていました。

物語は、それぞれの思惑が交錯する中で展開していきます。やがてサッドは、父の死の真相を知ることになり、復讐心と正義感の間で葛藤します。そして最終的に、彼は真実を悟り、保安官シルバーが町に法律と秩序を取り戻すために協力することを決意します。

キャスト

キャス・シルバー：ロバート・ライアン
サッド・アンダーソン：ジェフリー・ハンター
ジョン・バレット：ロバート・ミドルトン

日本語吹替

本作は、過去に何度か日本語吹替版が制作されています。

TBS版：1968年4月26日初回放送
フジテレビ版1：1973年11月23日『ゴールデン洋画劇場』にて初回放送
フジテレビ版2：1982年5月9日初回放送

音楽

ライオネル・ニューマンが作曲した「誇り高き男のテーマ」（US No. 39 - 1956年7月）は、ネルソン・リドルによって録音され、映画のテーマ曲として使用されました。この曲は日本でも大きな人気を博し、スリー・サンズの演奏による主題曲が日本ビクターから発売され、50万枚を超える大ヒットを記録しました。また、文化放送の『ユア・ヒット・パレード』では、1956年度の年間9位にランクインしています。

この曲は現在でも様々な場所で使用されており、京都の関西故紙回収協同組合は、この曲を移調しインストゥルメンタルにして、古紙回収車の告知に使用しています。

外部リンク

誇り高き男 - 映画.com
誇り高き男 - allcinema
The Proud Ones - IMDb（英語）
The Proud Ones - TCM Movie Database（英語）
The Proud Ones - オールムービー（英語）
The Proud Ones - American Film Institute Catalog（英語）

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