販売士検定

販売士検定とは

販売士検定（リテールマーケティング検定）は、日本商工会議所と各地の商工会議所が実施する、小売業に携わる人々のための資格試験です。経済産業省と中小企業庁が後援しており、小売業における専門知識やスキルを評価する指標として広く認知されています。

各級の基準

販売士検定は、1級から3級までの3つのレベルに分かれており、それぞれ求められる知識やスキルが異なります。

1級: 小売業の経営に関する高度な専門知識を持ち、経営計画の立案や総合的な管理業務を遂行できるレベル。
2級: 小売業における販売に関する専門知識を有し、一定の管理業務や部下の指導ができるレベル。
3級: 小売店舗運営の基本的な仕組みを理解し、販売員としての基礎的な知識と技術を持ち、販売業務を遂行できるレベル。

資格の有効期限と更新

販売士資格には5年の有効期限が設定されています。資格を維持するためには、期限内に資格更新講習を受講するか、指定の通信教育講座を修了する必要があります。ただし、有効期限を過ぎても1年以内であれば、遅延更新として資格を継続登録できる場合があります。また、海外赴任や長期療養などやむを得ない事情がある場合は、さらに柔軟な対応が認められることもあります。

2級または3級の合格者が有効期限内に上位級の試験に合格した場合、認定証を提示することで資格更新講習の受講または指定通信教育講座の受講が免除され、資格を更新することができます。資格更新や住所変更などの手続きは、販売士専用サイト上でも行えます。

試験科目

各級共通で、以下の科目が試験範囲となります。

小売業の類型
マーチャンダイジング
ストアオペレーション
マーケティング
販売・経営管理

1級ではかつて面接試験がありましたが、現在は廃止されています。

受験料と更新料

受験料は級によって異なり、以下の通りです。

1級: 7,850円
2級: 6,770円（第85回より）
3級: 4,200円（第85回より）

また、資格更新にはすべての級で2,000円の更新料が必要です。更新講習を受講する際には、別途費用が発生します。

科目免除

3級においては、特定の条件を満たすことで一部科目が免除されます。

3級販売士養成講習会または養成通信教育講座修了者: 「販売・経営管理」が免除
商業経済検定試験の「ビジネス基礎」と「マーケティング」合格者: 「マーケティング」が免除
上記に加え、「商品と流通」、「国際ビジネス」、「経済活動と法」いずれか1科目の合格者: 「マーケティング」と「販売・経営管理」が免除

科目免除を受けた場合、試験時間が短縮されます。1科目免除の場合は120分、2科目免除の場合は90分となります。第70回より、試験時間は1科目あたり24分に変更される予定です。

関連情報

関連項目:
日本の技能・サービスに関する資格一覧
日本の検定試験一覧
外部リンク:
日本商工会議所の検定試験/販売士
販売士協会
販売士検定3級テキスト徹底比較
販売士専用サイト

もう一度検索