超兄貴

超兄貴 (Chō Aniki)

『超兄貴』は、1992年12月25日にNCSとWINDSによって開発されたPCエンジン用の横スクロールシューティングゲームです。このゲームは、日本コンピュータシステム（NCS）のブランドであるメサイヤから発売され、特異なキャラクターや独自のユーモアが特徴となっています。本作はその人気から多くの移植版や続編が登場し、さらにCDドラマや漫画、小説などメディアミックス展開も行われました。特に作曲家である葉山宏治によるサウンドトラックCDは、ゲームミュージックとしても高く評価されています。

概要

本作では、男性神・イダテンと女神・ベンテンのどちらかを選び、操作します。ゲームシステムはメガドライブ用の『ジノーグ』を基にしているものの、独自の筋肉美を強調した明るい世界観を持っています。プレイヤーキャラクターのオプションキャラクターであるアドンとサムソンは、ゲイ向け雑誌を彷彿とさせる名前や「メンズビーム」と呼ばれる攻撃を駆使し、ゲームプレイの楽しさを引き立てています。また、これまでに五度の再版を経て成功を収め、さまざまなプラットフォームへの移植もなされています。

ストーリー

物語は、「ボ星」を中心とする「ビルダー帝国」が舞台です。帝王「ボ帝ビル」がプロテイン資源の枯渇に苦しみ、無差別に近隣の星系を侵略し始めたことから始まります。これに危機感を抱いた天界は、イダテンとベンテンにビルダー軍の討伐を命じ、彼らの戦いが始まります。

登場キャラクター

主人公

• - イダテン: 男性の神であり、基本的には異性愛者として描かれています。アドンとサムソンを弟分と認識しながらも、彼らが感じる愛情には気づいていません。
• - ベンテン: 年齢は2歳3ヵ月という設定ですが、90/57/88のスタイルを持つ美少女です。彼女の年齢設定は奇抜で、物語の中で神秘的な存在です。

オプションキャラクター

• - アドンとサムソン: スキンヘッドのボディビルダーコンビで、トレーニングを愛し筋肉美を体現しています。彼らは「メンズビーム」を用いて攻撃し、ゲーム内のユーモアを強調しています。

敵キャラクター

• - ボ帝ビル: ゲームのラスボスで、銀河ボディビルコンテストの10連覇を成し遂げた強力なキャラクターです。強靭な腹筋を武器に「ボ帝カッター」という必殺技を使用します。

音楽

本作の音楽は葉山宏治が手がけており、サウンドトラックは広く人気を集めました。その後のシリーズ作品では異なる作曲家が参加し、音楽のスタイルが多様化しましたが、葉山バージョンのBGMは特に評価されています。

評価と反響

本作はその独特のスタイルにより、ゲーム愛好者の間で大きな注目を集めました。特に筋肉美とシューティングゲームという二つの要素が融合した設定が評価され、記憶に残る作品となりました。ゲームはさまざまなメディアに展開され、特にキャラクターに対する人気が高く、スピンオフ作品も登場しました。

シリーズ作品

続編としては『愛・超兄貴』や『超兄貴 爆烈乱闘篇』などがあり、各作品では異なる視点からキャラクターやストーリーが展開されます。さらに、関連する漫画や小説なども広く展開され、ファンの間での支持が確立されています。

このように、『超兄貴』は単なるゲームに留まらず、文化的現象とも言える特異な存在感を放ち続けています。

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