越後金丸駅

越後金丸駅：秘境の駅舎が語る歴史と自然

越後金丸駅は、新潟県岩船郡関川村金丸地区に位置する東日本旅客鉄道（JR東日本）米坂線の駅です。その名の通り、新潟県内の鉄道駅としては最も東側に位置しており、周囲の自然豊かな環境と相まって、秘境駅としての魅力を放っています。

開業から現在までの歴史

越後金丸駅が開業したのは1933年（昭和8年）11月30日、米坂西線の延伸開業と同時でした。当初は一般駅として旅客と貨物の取り扱いを行っていましたが、1939年（昭和14年）2月には大雪崩による被災という歴史的事件も経験しています。時代の流れと共に、1978年（昭和53年）に貨物輸送、1983年（昭和58年）には荷物輸送が廃止され、無人駅となりました。その後、国鉄分割民営化を経てJR東日本に継承され、2016年（平成27年）12月にはホームの減線工事が行われ、現在の単式ホーム1面1線の姿となりました。かつて存在した相対式ホーム2面2線と跨線橋は撤去され、往時の面影は駅舎に残る小荷物受付窓口や、待合室に置かれたままの運転情報掲示板などに僅かに見られます。

駅舎構造と周辺環境

越後金丸駅は地上駅で、単式ホーム1面1線から成り立っています。無人駅であるため、駅員は配置されていません。村上駅が管理駅となっており、駅周辺には人家はなく、荒川のすぐそばに位置し、国道113号線が駅の前を通っています。最寄りの集落である金丸地区までは駅から南へ約500メートルの距離です。静寂に包まれた駅周辺は、豊かな自然に囲まれており、訪れる者に独特の雰囲気を与えてくれます。

過去の産業と自然環境

2008年（平成20年）までは、駅近くに金丸鉱山が存在していました。この鉱山は、石英をほとんど含まないペグマタイト鉱床として知られ、長石の採掘が行われていました。鉱山閉山後は、自然が徐々にその姿を回復しつつあり、現在では豊かな自然環境が駅周辺の大きな特徴となっています。

アクセスと今後の展望

越後金丸駅は、秘境駅としての魅力だけでなく、周辺の自然環境や歴史的背景からも、鉄道ファンや自然愛好家にとって興味深い存在です。公共交通機関を利用する場合は、JR米坂線を利用することになります。駅周辺には駐車場がないため、公共交通機関の利用が推奨されます。

今後も、越後金丸駅は、その歴史と自然環境を活かしながら、静かな佇まいを保ち続けることでしょう。秘境駅としての魅力をさらに高め、多くの人の心に響く存在であり続けることが期待されます。

隣の駅

東日本旅客鉄道（JR東日本）
■米坂線
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打消線は廃駅

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